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テーマ:福祉医療関係(1061)
カテゴリ:病院にて
最近、仕事・家庭・その他(?)が忙しくて、なかなかブログの更新ができませんでした…
『忙しい』という言葉に甘えてすべての事がおろそかになっています… 自分は何をしたいのか? 何を目指しているのか? 医療者として何が出来るのか? などなど、薬剤師として・医療者として・自分自身として 今何をすべきか見失っていました(現在進行形?)。 『初心を取り戻そう!』と言うことで 今日は僕が癌治療にかかわるようになったきっかけについて書いてみようと思います。 僕は薬剤師になって、病院へ就職しました。 薬剤師としていろいろ経験を積み、内科病棟で服薬指導を行うようになりました。たまたま担当した病棟が内科病棟だったこともあり、がん患者さんはほとんどいらっしゃらず、循環器や腎不全関係の方ばかりを担当していました。その当時のがんや化学療法についての知識は大学で習った(簡単な抗がん剤の作用のみ)ぐらいで、ほとんど分っていない状態でした。その当時は告知の問題等もあり、当院ではがん治療に関与している薬剤師は一人もいませんでした。そのため、がん患者さんが入院されると服薬指導をしてはいけないような雰囲気が漂っていました。実際、自分はカルテの『がん』という文字を見ると、「自分は関与してはしけないのではないか」と思い、その患者さんを服薬指導の対象からはずしていました。 就職して数年後、病院にオーダリングシステムを導入することになりました。(医師がPC上に注射や処方などの指示を入力し、それが各部門に送られる ってやつです。電子カルテの一歩手前みたいな) その担当者になり、1年間ほど薬局から離れていました。 オーダリングシステムが無事軌道に乗り、薬局に戻った時に「オーダリングのデータ(処方・注射・検査値・患者情報等)を利用して何か出来ないか」と考え、抗がん剤の投与内容チェックを思いつきました。それまで、抗がん剤の投与内容については薬剤師はノーチェックで医師の指示通りそのまま実施されていました(いろいろな施設で抗がん剤の誤投与による事故も起こっており、それまで当院でよく何も起きなかったなぁと思います)。抗がん剤のチェックシステムを作るために、はじめて化学療法について勉強しました。(レジメン・プロトコールと言う言葉もその時初めて知りました。抗がん剤の多くの併用療法が添付文書に記載の無い方法なんだ と言うこともその時知りました)←早い話、がん治療についての知識は皆無でした… 抗がん剤のチェックシステムを作成したことで、入院の抗がん剤治療はすべて薬剤師が内容チェックを行えるようになりました。また、2年前に外来化学療法室を作り、その担当薬剤師となり、外来で行う抗がん剤治療もすべて管理できるようになりました。 服薬指導では担当病棟にがん患者さんがいらしたら、必ず行くようにしました。 初めてがん患者さんに服薬指導した時は、とてもびくびくしていたと思います。がん患者さんも他の疾患の患者さんも同じ患者さん、区別していた自分がとても恥ずかしいです。むしろ他の患者さんよりがん患者さんの方が薬剤師としてやらなければならないことが多いと思っています(化学療法、副作用対策、緩和ケア等)。 がん治療についても『チーム医療』が大切です。 すべての医師ががん治療・緩和ケアのスペシャリストではありません、それをサポートして患者さんのQOL向上させることが薬剤師としてやらなければならないことだと思います。 とりとめのない内容にお付き合いありがとうございますm(_ _)m すべてのがん患者さんが安心出来るような医療を提供することが最終目標です。薬剤師としてやれることは限られていますが、今は入院中のがん患者さん全員に服薬指導を行うことを目標として、頑張っていこうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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