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テーマ:塾の先生のページ(7615)
カテゴリ:教育
私は中高生のころ、国語が得意だった。厳密にいうと、高校の後半で、面白いように得点力が上がった。 理由は簡単である。「俺はこう思う」というのを完全に消し、「何を答えとして要求しているのか」ということに考えを切り替えたからである。その瞬間に国語の点数のブレがなくなってしまった。 「自分自身のこと」をほんの少し脇へ置いておいて、相手が何を求めているのかにフォーカスをするだけで人は大きく成長できる。 自分を殺すのは、最初は難しい。うんざりするかもしれない。逃げ出したくなるかもしれない。殺したつもりでも、気がつけば、自己の主観に満ちていたりするものだ。しかし所詮「俺が俺が」の「我」に捉われている人間は浅い。そこを超えられるかどうかが、「子ども」から「大人」への成長の鍵ではないかと思う。 進学塾SORAには「塾生のきまり」という7項目からなる塾生が守らなければならないルールがあるのだが、そのうちのいくつかの項目は偏狭な「我」を捨てさせるためのものだ。それは「学び」をしやすい体質を作るためのものなのである。 ちなみに、正しく「我」を育てる項目というのもある。第4番目の項目は「自分の考えをできるだけきちんと伝えようとすること」というものだ。私は正しく「我」を育てることもまた大切なことであると思っているのである。
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Last updated
June 29, 2006 09:41:16 PM
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