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November 4, 2006
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カテゴリ:教育

導入時点のポイント解説を、導入一回目の授業だけでなく、3回くらい繰り返し行う手法は遅れがちになっている子へのメリットだけでなく、欠席をした子への負担を減らす。

関係代名詞の導入1回目の授業を休んだ子は次の授業が分からなくて大変だろう。「すばやく毎回導入」は前回の授業を休んだ子への福音となる。

ただし、前回のブログでも言ったように、この「すばやく毎回導入」はリズムよく行い、生徒の頭に、前回の授業の内容が浮かびやすいようにしなければならない。また、「入いり」の部分に変化を持たせ、よく復習ができている子にも「気づき」を与えてあげられるように工夫したい。

さて、「導入」から「演習」へと移り、一通り、基本の問題を終えたら、次には何をさせるかというと、別のプリントで基本事項を一気に復習させる。もう一度、一から復習させるのである。この場合も変化は必要だ。英語であれば、この部分は和訳や英作が中心となる。

教室の一番の問題点は、生徒の「理解力の差」ではない。「理解力の差」も確かに問題点であるが、教室の一番の問題点は各生徒の「速さの差」である。片方でスラスラ問題を解いていく子がいる一方、モタモタとしか進められない子もいる。授業というのはこのようなときにどっちつかずになり、できない子を作ってしまう。

その「速度差」を埋めるために考えたのが、「もう一度一から解くプリント」である。これは枚数が必要である。できる子はどんどん解き進める。プリントにはところどころ歯ごたえのある問題を忍ばせておくとよい。もちろん枚数が進むごとに超難問になっていくような構成がいい。

その間に遅れた子の指導を行う。何度も導入され、繰り返し学習しているので、べらぼうにできない子はいなくなっている。先日の中2の「受動態」では定期テストで300点台の子もby them を省略して態の書き換えを行っていた。

解くのが速い子も問題はある。うっかりミスをよくやるのである。態の書き換えでは時制のミスが頻発する。それを机間巡視しながら、指摘してやると緊張感が走る。自分で答え合わせを行うより、教師に指摘される方が何倍もミスにしたことへの薬になるのである。

速い子に緊張感を持たせるためには、こういうことをしてみるのもいい。5枚なり用意したプリントを一枚終わるごとに生徒に「一枚目終わりました」とコールさせるのである。教室内は誰が速く進んでいるかが一発で分かるようになる。できる子はわき目もふらずプリントを進める。できる子のプライドはヒートアップするのである。もちろん私からうっかりミスの指摘を受けないようにしながらである。

この「コール」を一度試していただきたい。どれだけ教室に緊張が走るかは見ものである。効果絶大である。

集団授業の問題点は一般的に学力の差に対応ができにくいことだといわれる。しかし「学力の差」とはつまり「意欲の差」と「速さの差」が大部分だと私は思う。その部分を補強、吸収することによって、全員の学力を伸ばせるのではないかと考えている。それらはできる限り「授業」の枠内で考えるのが大切だと思う。

集団授業で全員を伸ばす手法3

「生徒間の速さのズレを吸収する教材を準備する」

なお、そんな進め方をしていて授業時間は足りるのかという意見もあろう。時間を作り出すために、私は導入のところはかなりスピードを速くしている。時間をかけた導入は「百害あって一理なし」くらいに思っている。

私の導入方法の一例については以前このように書いている。ご一読いただければ幸いである。

 

 

 






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Last updated  November 4, 2006 07:09:48 PM
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