251850 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

福内鬼外(月日が往く)

福内鬼外(月日が往く)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

フリーページ

お気に入りブログ

今週、観た映画(202… ばあチャルさん

rainywood… rainywoodsさん
うたたね通信社 ~… 山村まひろさん
本格ミステリと旅の… ☆かよさん
七生子のお買い物日記 七生子☆さん
やっぱり本が好… Re-kaさん
東 屋 (あずまや) higashiaoさん

コメント新着

http://buycialisky.com/@ Re:コメント読めんと(07/07) which works best viagra cialis or levit…
http://cialisvu.com/@ Re:コメント読めんと(07/07) alternare cialis e viagracialis clonete…

カテゴリ

バックナンバー

2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月
2003年12月11日
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
京都の左京区北白川に、彫刻家であった父が残した家。
平屋の古い日本建築と、それに連なる典型的な二階建ての洋館“緑影荘”。
退院した飛龍想一は、母と呼ぶ叔母と共にほぼ30年振りにこの家にやってきた…

玄関の戸の壁際の暗がりに、廊下奥の片隅に、突き当たりの角に、彼女らは居る。
あるものは片腕がなく、あるものは片脚がない。下半身がないものも。
全てに共通して“顔”がない。衣服をまとわぬ白いマネキン人形たち。

雪の夜、この家の内庭で、桜の木に首を吊って自殺した父。
父はいったい何の為に人形を置いたのか?

想一の周りで起こる不可解な出来事。
近所で続発する児童連続殺人事件。
“緑影荘”の怪しい住人たち。
気難しい小説家、盲目のマッサージ師、鼠を追いかける大学院生・・・


綾辻行人。この人を読むのを忘れてました。
【館シリーズ】の4作目!(やっとこさ)
のっけから、雰囲気がある。何かが起こりそうな予感(もちろん起こる!)。
今回は、たくさんの人形がある館。街中という舞台も意味深い。
この設定に、建築家・中村青司、探偵・島田潔の名前が絡んだならば・・・

うう。これもかなり評価が分かれそうな作品。
それくらいこのトリック?は意表をつきます。シリーズものにこれを持ってきたのは本当に凄い、というか卑怯な気もする(笑)。もちろん【あり】だと思います。“やられた感”はかなりありますが、騙された爽快感みたいなものとはちょっと違う。発表されたときはかなりの反響があったことでしょう。このあたりの挑戦の仕方は流石です。

でも今のところ、私が一番すきなのは『水車館の殺人』だったりします。
(これがイチオシの人は、あまりいないかもしれませんが)

身体の一部が欠けた人形からの連想で、
島田荘司『占星術殺人事件』への言及があるのもうれしいです。

『人形館の殺人』 綾辻行人 講談社文庫(1993年5月第一刷発行)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2003年12月31日 12時26分14秒
コメント(5) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.