|
カテゴリ:カテゴリ未分類
バトルロワイアルに大きな影響を与えたと
私が勝手に(本当に勝手に)思い込んでいた作品です(笑) 表紙後ろにある内容紹介を適当に読んで “中学生が旅行中に次々と惨殺される。電車、ケーブルカー、ロープウエイで・・・” だと思ってた。本来は、 “中学の教師と父母の親睦会の一行が旅行中に・・・”でした。 というわけで、読んですぐ「違う」と気づく(笑) 芦ノ湖で見付かった2つの死体。 骨には肉片、皮膚が付着。鋭い歯で食いちぎられているように見える。 身元も死因も全くわからない。調査に乗り出す小田原警察署の刑事達。 解決しないうちに次の事件がおこる。登山電車の中で起こった殺人! さらに続く事件の数々。それぞれの関連、そして犯人は? といった感じの普通(?)の殺人事件ものでした。 作者の萩原良彦さんの名を今まで全く聞いたことがなく、↑のような勘違いもあって“掘出し物”だと判断したわけですが、そうでもありませんでした。残念! とーっても丁寧な説明的なセリフの数々。人の良い捜査陣たち。 事件はそれなりに変わっていて、見せ所もあると思うのですが、 肝心のところはスーッと流して肩透かしをくう。 (登山電車での事件など。ロープウェイは良かったんだけど) 良く言えば素朴。悪く言えば中途半端で退屈。 ちょっと他にあまりない雰囲気。 発行されたのは昭和62年。もっと古い感じがして仕方ない。 “加山雄三ばりの端正な顔”だとか。 そんなに悪いわけでもないのだが、恐らく他の作品を読むことは無さそう。 いやー、勘違いした私が一方的な悪いんですけど(苦笑) 『箱根山連続殺人事件』 荻原良彦 集英社文庫(昭和62年2月第一刷) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年01月04日 12時37分48秒
コメント(0) | コメントを書く |