すべてが実現されてきたと知る
人は、「物事が実現しない状態」すら実現させています。自分の中でそれが本当は実現してほしくないから、実現とは対立する感情を創り、実現を妨げています。しかし、それは別の本当の欲求があるという事であり、問題があるという訳ではありません。人は「完璧に」自分の人生で受け入れるべき事と、受け入れるべきでない事を決めています。 物事がスムーズに実現しないのも、それが本当は進むべき道でなかったり、進むべき速度が速すぎる為に起きている事です。たとえば、相手が見つからず、なかなか結婚できない女性が居るとしましょう。その人は、結婚を望みながらも、一方では結婚生活への恐怖を抱いています。喧嘩してしまうのではないか、自分の人生が窮屈になってしまうのではないか、自由に使えるお金が少なくなるのではないかなどです。こうした対立する二極の感情があるからこそ結婚という願望の実現を妨げている訳です。では、恐怖を無くせばいいのかというと、そんなことはありません。喧嘩をせず、自由を束縛されず、お金も浪費しなくて済むような相手を見つけなさいという欲求(信号)が自分の内から来ているのですから、それらの欲求と結婚をしたいという気持ちを融合させるべきなのです。つまり、自分にとっての理想の人が訪れるという状態にイメージ(意識)を統一し、それ以外の感情は抱かない事が大切なのです。そして、そのイメージの中に居る時に、それが「実現する時間の感覚」も一緒にイメージします。5年後に出会いがあるだろうか、3年後に出会いがあるだろうか、1年後に出会いがあるだろうかというように、意識の中で実現しつつある年月をイメージするのです。もし、5年後というのであれば、「それは何故か」と考えます。それまでに実現しておきたいことがあるからとか、それまでに女を磨いておきたいからとか、それまでにお金を貯めておきたいからなど様々な理由があると思います。そして、それは変更可能かを考えます。たとえそれが実現しなかったとしても、早めに結婚してしまうことを自分は受け入れることが出来るかを考えます。そして、それが可能ならば、では3年後に結婚することは可能だろうかという風に考えていきます。ここでやっている事は、自分の心の中の現実と、実際に起きていることがまったく呼応して起きていると考えているという事です。また、自分の意識が変われば現実も変わるだろうと、「宇宙を信頼する」 ということを行っている訳です。実際に人は「宇宙に対する信頼がない事」と「分裂した感情を持つ事」の二つから物事の実現を妨げているのです。「宇宙を信頼する」とは、今までもこれからも完璧な形で物事は実現してきていると知る事です。物事が実現されず自分は不幸であったという幻想から自分を解き放つという事です。