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テーマ:ハワイ生活(909)
カテゴリ:ふしぎなお話
もうひとつの不思議な体験は、ハワイに行ってから。
ハワイでも幽霊の話をよく聞く。 私が聞いた話では、豚肉を積んで白い車でヌアヌ・パリへ行く道を夜通ると、幽霊を見るとか(うそくさ~~~!) 私が間借りをしていた家主さんは 「昨日寝ている時、ふっ、と目を覚ましたら、女の人が立っていたのよ!りえこん信じる? 娘には言わないでね、もうあの部屋で眠れないって言うと思うから。。。」 とか。 そんな私「幽霊が出る」と有名な某アパートに住んでいました。 見た目は立派ですが、かなり年季がはいっております。 アラワイ運河沿いにそびえ立つ波打っている建物でございます。 その頃私は、幽霊が出る、とは聞いていたものの、どのように出るのか具体的な話を聞いた事が無かったもので、 「出る、出るって言うけどさぁ、どんな風に出てくるんだろうね?」 と友達に聞いてみた。 何故かその友達は情報を持っていて 「私が聞いた話では、波打ってる廊下あたりで出るとか、あとエレベーターが閉まる寸前に、手が出てきて両手でエレベーターのドアを開けようとするらしいよ。」 「ええぇ!観音開き?」 「そう。でも普通の人が観音開きしたらその人の姿は見えるでしょ。その場合”手”しか見えないんだって。」 まさかそんな具体的な話があったとは知らなかった。 それはそのアパートに住んで10ヶ月ぐらいの出来事。 仲の良い友達がアメリカ本土に戻るということで、週末パーティがあった。 クラブで飲めや踊れやで大騒ぎした後、友達の家へ流れ込みそのまま泊まっていった。 次の日の朝、友達が家まで車で送ってくれたのだが、前日の疲れと、二日酔いで車酔いしてしまった。 アパートまではなんとか我慢したものの、自分の部屋まで無事たどり着けるか。。。。 私の部屋は3階、階段で行くと遠回りになるのでエレベーターに乗る。 3階に着いたけど、かなり限界。。。。もうだめだ。。。。 頼みの綱は「ゴミ捨て部屋」しかない! 「ごみ捨て部屋」とはそのままのごみを捨てる所。 各フロアーにあり、そこの部屋(?)のドアを開けると、小さな引き戸がある。 その引き戸を引っ張ってごみ袋を捨てるの。 引き戸の奥は空洞になっていて32階から2階までのごみがそこを通って落ちていくという仕組みになっている。 その部屋自体はかなりちいさく、畳み1畳分も無い。 ごみ捨て部屋は私の部屋の手前にある。 もはや、自分の部屋のドアを開ける前に吐いちゃう! と思った私は、ごみ捨て部屋のドアを開け、引き戸をも引っ張り、その中へ思いっきり 「おえぇぇ~~」 と思いっきり吐いてしまいました。はい、すみません 全てが終わった後、 「間に合った」 と「ほっ」として、何気に後ろを振り返った。 うわぁっ なんとアロハシャツを着た日系の男の人が立っていた 私がその部屋に入る前にいたらしく、この私の醜態、全て見られておりました。。。とほほ。。。 「I'm so sorry!」 と謝って、自分の部屋へ。 後はもう、ひたすら眠りました。 起きてから、ゲロッパしている姿を見られたことを思い出し、深く反省しだした私。 そこのアパートは24時間セキュリティの人がいて、みんなアロハシャツを着ている。 ごみ捨て部屋の男の人もアロハシャツだったのでセキュリティか?と思ったけど、その時とても不自然なことに気が付いた そのごみの部屋は窓も無く、いつも電気は点いていない。 窓が無いから日中もその部屋は真っ暗。 わたしがその部屋に入った時も、電気は点いていなかった。 そして私は電気を点けていない。 その人は私が振り返った時、すでに私の後ろに立っていたから、私より先にそこにいた事になる。暗闇でアロハシャツの男は何をしていたんだろう? 。。。もしかして幽霊 。。。? 幽霊の前で、ゲロッパしちゃった? そして幽霊相手に謝っちゃった?? ナンなんだ、自分。 そこまでダメな女なのかっ かなり気になる出来事ではあったが、しばらく誰にも話さなかった。 と、言うより話せない 何ヶ月後に恐る恐る一人の友達に打ち明けてみた。 「実は。。。。」 彼女は 「そりゃ、もう幽霊でしょう!」 私をからかってる? と、思ったものの、絶対にそうだよ!とやけに彼女は真剣。 これにすっかり気を良くした私は 「ありゃ幽霊だったんだよ」 と妙な自信をつけてしまった それでもあまりにもバカバカしい出来事なので、その後も数人にしか話してなかったの。 そんな、話せないよねぇ、こんな話。 幽霊の前でゲロって 「人間失格!」 と幽霊も思ったに違いない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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