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　Jリーグで来季の2部（J2）降格が決まった1部（J1）大分を運営する大分フットボールクラブは11日、資金繰りが悪化したため、Jリーグの「公式試合安定開催基金」から緊急融資をリーグに近く要請すると発表した。調達額は2億円の見通し。17日のリーグ理事会で承認されれば、同基金からJ1クラブへの初の融資となる。

　大分の2009年1月期は累積赤字が11億円で、債務超過額が5億5800万円。最大スポンサーのパチンコ店経営「マルハン」が来季からの撤退を決めるなど、経営環境が悪化している。大分の溝畑宏社長は「年間事業費をスリム化して利益を上げる」と述べ、経営再建に努力する姿勢を示した。

　Jリーグの鬼武健二チェアマンは「内容を詳しく聞いていない。（要請があれば）中身を精査しないといけない」と語った。

　同基金は財政難のクラブを支援するため05年に設立され、これまでJ2の草津、岐阜が各5000万円の融資を受けた。Jリーグによると、成績にかかわらず完済しなければJ1への昇格ができない。　




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