テーマ:俳句(532)
カテゴリ:俳句
池田澄子「5月のアンソロジー 緑」から、私の注目した句にコメント。 春草に伏し枯草をつけて立つよくあることだなあとは思う。しかし、これは作者47歳の作という。青春と思って春を楽しんでいたが、さて立ち上がってみると老いの気配がわずかにわが身にまとわり付いていた――そんなことを暗示しているような気もするのだが。。。 プラタナス 夜もみどりなる夏は来ぬ“夜もみどり”と言われて、なるほど冬の夜なら暗い青か紺色だろうなと思った。季節によって夜にも色合いに微妙な違いが出て来るのかも。 青田中 信濃の踏切唄ふごとしとても気分がウキウキしていたのだろう。 起立礼着席 青葉風過ぎた初々しい感性がはじけている句である。若い女性でないと、こういう句はなかなか作れない。 樹といれば少女ざわざわ繁茂せり男はグラウンドのようなもっと活動できる場所に行きたがるが、女の子はそんな緑の多い場所に集まりやすいのだろうね。それを草であるかのごとくに“繁茂せり”と表現したのが面白い。 《『NHK俳句』のホームページ》 人気blogランキング ↑この記事が面白かった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。 「p(^o^) 和の空間」の Window Shopping |
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