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2009年01月01日
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テーマ:ニュース(99471)
カテゴリ:天皇・皇室関連
日の丸

あけましておめでとうございます。

本年も私のブログ「和の空間」をよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m





 このブログでは短歌や俳句を中心に記事を書いているので、《天皇皇后両陛下のお歌(平成20年から)(宮内庁)》のうち、陛下の五首を引用する。


平成20年にお詠みになったお歌から
御製(ぎょせい:天皇陛下のお歌)



   皇居東御苑
江戸の人味ひしならむ果物の苗木植ゑけり江戸城跡に



   日本ブラジル交流年・日本人ブラジル移住百周年にちなみ群馬県を訪問
父祖の国に働くブラジルの人々のさちを願ひて群馬県訪ふ



   岩手・宮城内陸地震
災害に行方不明者の増しゆくを心痛みつつ北秋田に聞く



   中越地震被災地を訪れて
なゐにより避難せし牛もどり来て角突きの技見るはうれしき

 

   正倉院事務所修補室   
宝物ほうもつの元の姿を求めむとちりを調ぶるいたづき思ふ  


天皇陛下の御製について

第一首
陛下の御発案で,平成20年,一般に公開されている皇居東御苑の江戸城本丸跡に,現在では栽培されることの少なくなった江戸時代の果樹古品種が植えられることとなり,梨と柑橘類の苗が両陛下によって植えられた。この御製は往事の果樹と人々のことに思いを馳せながらお手植えされた時のことを詠まれたものである。

第二首
日本ブラジル交流年・日本人ブラジル移住百周年に当たる平成20年4月,両陛下は多くの日系ブラジル人が働く群馬県の太田市と大泉町を訪問された。この御製は,かつてブラジルに渡った日本からの移住者が,ブラジル人によってその土地に受け入れられたように,いま日本で働く日系ブラジルの人々が幸せに暮らせるようにというお気持ちを込めて詠まれたものである。

第三首
平成20年6月,全国植樹祭のため秋田県にお発ちの朝,岩手・宮城内陸地震が発生した。秋田県の被災地は南部であり,県北の北秋田市で開催される植樹祭は予定通り行われるとの連絡で,両陛下は東京を発たれたが,災害対応を優先するようにとの思召しから秋田県知事・県議会議長・県警察本部長の空港お出迎えをお取りやめになり,現地では随従した警察庁長官から随時被災状況のご報告をお受けになった。この御製は,行幸啓中次第に明らかになる被害状況にお心をお痛めになる様を詠われたものである。

第四首
平成16年の中越地震により甚大な被害を被った山あいの長岡市山古志地域にも,避難していた人々が戻り伝統の牛の角突きも再開された。両陛下は,地震直後にお見舞いのため被災地に赴かれたが,その際には訪れることが困難であった山古志地域を,平成20年秋に訪問され,当時それぞれヘリコプターと陸路で避難し無事に戻ってきた2頭の牛の角突きの練習もご覧になった。この御製はその時のお気持ちを詠まれたものである。

第五首
平成20年秋,両陛下は主として8世紀半ばの聖武天皇の遺品を納めている正倉院を訪問され,開封中の宝庫で正倉院宝物の点検作業と調査の状況を視察され,修補室では塵埃のようになった染織品の断片を丹念に修復し,今は形を止めなくなった宝物本来の姿を追い求める様をご覧になった。これはその時のことを詠まれた御製である。




 まず第一首について。

 昔の日本文化を取り戻そうという御意志を暗示した御製ではあるまいか。とくに冒頭に置かれているという点に、その意義の重大性を見出したい。陛下は昭和初期を不幸な時代とお考えなのだろうし、そこに至る一連の流れである明治・大正時代もさほど評価していらっしゃらないのかもしれない。しかし、“江戸”を二回もくり返しておられるのだから、これはまだ対外戦争がなかった平和な時代を復興したいという御意志を表明されたものではあるまいか。江戸の人々はどんな生活をしていたのだろうと思いを寄せておられる。


 つぎに第五首。

 こちらは奈良時代の遺物だから“元の姿”をそのまま復元するのは困難だが、それでも修補室のスタッフが塵埃のようになった染織品の断片を丹念に修復している様子を御覧になって、その努力に思いを寄せられた。「いたづき」は「いたづく」(あれこれと心をくだく。努める。)の名詞形。歴史を風化させまいと努力している国民に対する眼差しが感じられる。


 そして、第三首と第四首。

 これらは地震に関する御製だが、第三首は被害状況の報告に心を痛められ、第四首は被害から復興していく様子を牛の角突きに託して御製を詠まれた。「うれしき」という端的な表現から、とても純粋に復興を喜んでおられる様子が伝わってくる。一般的には直接的な言葉を使うのは歌としてあまり上手くないという評価がなされるが、陛下の場合にはそのほうがかえって読み手の心をうつのだから、これもお人柄であろう。(ま、私がそう感じるのは、両陛下が角突きを楽しそうに御覧になっている様子をテレビの皇室番組でちらっと拝見したからだろうが。) なお、旧山古志村の牛の角突きが伝統的な行事であるという点も忘れてはならない。


 最後に、第二首。

 「父祖の国」という表現に私は驚いた。彼らがどれだけ日本を父祖の国と認識しているのかよく分からないが、陛下としては遠くへ出かけていった者たちの子孫が帰って来たというご認識なのだろう。私はそこに、陛下が長い時間的眺望のなかで日本人を御覧になっておられる姿を感じる。




 陛下が“歴史のなかで国民と共に歩まれている”ということが非常によく表われた御製である。







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最終更新日  2009年01月01日 21時37分17秒
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