カテゴリ:短歌
篠弘選の入選と佳作から、私の注目した歌にコメント。 校庭にひょっこりいずる野兎が生徒の体操しばし見ていつかわいいねえ。(^^) まあ、兎は体操を見に来たわけでもあるまいが、作者はそう感じた。その感性が のどかでいいと思う。 節分の夜なれど豆撒く声聞かず わが家も娘と豆だけを食むちょっと気恥ずかしいので「鬼は外、福は内……」とは大声を出せない。でもなあ、娘と二人で節分の豆をボソボソと食べているのも侘しいなあ。(^^; 新しき湯に柚子の二顆投げ入れて王様となり四肢伸ばしゆく王様気分というか、とっても気分よくリラックスした感じがうまく出ている。 梅型の猫の足あと閉ぢ込めてコンクリートの階段なりぬこの足あとは、腹立たしい人にはけっこう腹立たしいのだろうが、それを“梅型”と言って眺めている作者は、猫も住むアパート?としてその階段をそのまま受け容れているようである。これもまた心の余裕だろう。 内部より告発されし辛さより告発せし身辛しと思う内部告発に至る事情はいろいろあろうが、やはりその組織を愛するがゆえに内部から正そうとしてうまくいかなかった場合は、やはり辛い決断なのだろう。 巨いなる地下街百の口を持ち人々を呑み吐き出して居り地下街を一つの生命体と見る大きな視野が面白い。 初釜の濃茶をたつるしゃかしゃかとこまやかなりし茶筅の動きたぶんありふれた表現なのだろうが、“しゃかしゃか”がなぜか気に入ってしまった。(^^ゞ 点てる側としてはあまり“しゃかしゃか”という形容はしないから、茶道をやっていない人の素朴な感覚表現である。 《『NHK短歌』のホームページ》 人気blogランキング ↑この記事が面白かった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。 「p(^o^) 和の空間」の Window Shopping |
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