テーマ:俳句(532)
カテゴリ:俳句
1月18日『NHK俳句』 兼題「牡蠣」または自由 選者 正木 ゆう子 特選三句の中から、私が注目した句にコメント。 打つ牡蠣に研がれて光る手鉤かな年季が入っているなあ・・・という句。“自分を磨く”という言葉があるが、実際に磨いてゆく主体は自分自身ではなくて自分が格闘する対象なわけだ。ベテランや達人の技が生まれてくる過程の真実を「研がれて光る」という言葉がとてもよく表わしているように思える。 身の程の牡蠣打をして帰りけり選者は“身の程”という言葉が気に入ったようである。私は選者とは別の状況のイメージをもった。テレビ番組なんかで見ていると牡蠣打ちをいとも簡単にやってのけている映像が流れるが、実際に体験してみるとなかなかうまくいかずに苦労するのではないかと思う。「あれくらい私にだって簡単に・・・」と思えば思うほど“身の程”を知ることになる。私自身に重ね合わせると、そんな句だな。(^^; 白鳥となるまで眠る二人かな選者のイメージとは全く違っているが、私としては双子の幼児を想像した。頭の中が真っ白になっかたのように無心になってすやすやと眠っている。それは無垢な幼児だからこその寝顔。いい夢みているんだろうな。(^^ゞ では、自作。 牡蠣の身にしみ入る海の記憶かな牡蠣はやっぱりあの海の風味がいいんだろうね。 《『NHK俳句』のホームページ》 人気blogランキング ↑この記事が面白かった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。 「p(^o^) 和の空間」の Window Shopping |
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