新しい広辞苑に萌え ない
辞書に対して萌えるようになったらビョーキです。(笑) そうではなくて、新版の広辞苑の項目には「萌え」がないという話です。10年ぶり改訂の広辞苑に「ゲイツ」「SNS」など新収録、「萌え」は見送り(INTERNET Watch 2007/10/25 16:46) 岩波書店は、「広辞苑」第六版を2008年1月11日に発売する。第五版から10年ぶりに改訂された第六版では、新たに10,000語を収録、総収録項目数は24万に上る。 新語では、「いけ面」「うざい」などの現代語、「マイブーム」「ラブラブ」などのカタカナ語のほか、「ニート」や「メタボリック症候群」などが追加された。IT関連では、「ネットサーフィン」「ブログ」「SNS」「ユビキタス」のほか、「(ビル)ゲイツ」などが収録された。 また、一時的な流行で使われているとして採用を見送られた言葉では、「家電(いえでん=自宅の電話番号)」「イケてる」「イナバウアー」「きよぶた(清水の舞台から飛び降りる)」「できちゃった婚」「萌え」などが挙げられている。 広辞苑第六版の価格は、普通版が8,400円(2008年6月30日までは7,875円)、机上版が13,650円(同12,600円)、DVD-ROM版が10,500円。DVD-ROM版はWindows Vista/XPおよびMac OS X 10.1以降、Mac OS 9に対応する。 「萌え」は確かに一般化していない言葉だとは思うが、私としてはこれは平安貴族の恋愛心理にも一脈通ずる現象だと思うので、一時的な流行という面はあるもののそう簡単には消滅しないだろうと想像する。萌えキャラの商品は海外の若者にも受け容れられているのだから、日本で「萌え」の流行が下火になっても、アニメ等の用語として存続するはずであり、消滅するとはとても思われない。 また、「できちゃった婚」なら文字を見ただけで意味内容がだいたい想像できるが、「萌え」は、辞書を見ないと正確な意味が把握しづらいという点でも、掲載を見送ってはならない項目だったと思う。私も萌えの定義は知らない。というか、これを短い文章で的確に表現できるのだろうか?(^^; 萌えの心理ではなくて萌えキャラの特徴描写でさえも、表現しづらいだろう。わび・さびの意味と同じように、じつに伝えにくい。 「イナバウアー」が見送られるのは当然だろう。5年後くらいには、これを使う人はほとんどいなくなっているだろうし、使わなかったとしても何らコミュニケーションに支障は生じない。だが、「萌え」は5年後くらいにも絶対に使っているだろうと思うし、意味を知らないとうまくコミュニケーションがとれないのではなかろうか。「イナバウアー」は荒川静香という個人が支えている言葉であるのに対して、「萌え」は不特定多数の若者の心理が支えている言葉だから、結構生き残るはずである。 「きよぶた」は省略語なので単に定着するかどうかの問題だが、そう簡単に“清水の舞台から飛び降りる”決心を迫られるような事態に接することはないだろうし、使われれば使われるほど軽薄な言葉になっていくのだから、これは一時的流行として消滅していく言葉だろう。 「家電」はどうなのだろう。これはそもそも家庭内の固定電話が十年後にも存在しているかどうかという問題とも関連してくる。ひょっとしたら電話はすべてテレビで操作する時代になるのかもしれない。その場合にもテレビ電話番号のような存在するのだろうから、「家電」に相当するものは残るだろうが、意味は微妙に違ってくる。 「イケてる」は若者の流行用語なのかどうか知らないが、オジサンσ(・_・)としては、これを使うのは恥ずかしい。記憶が定かではないのだが、団塊の世代あたりが得意になって使っていたような気がするからである。私にとっては「イケてる」という言葉は、時代の表面的価値に踊らされる軽薄な人間の評価基準というイメージがあるのだ。そんなわけで、「イケてる」はかなり広い世代に使われている(使われていた)言葉だろうと思われるので、これを新語として採用する辞書はけっこう「イケてる」と思う。うわ~~~~~っ、気持ちわる~~~っ!!(笑)人気blogランキング↑この記事が面白かった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。「p(^o^) 和の空間」の Window Shopping<日本人なら“和”にこだわりたい> 《「天皇はどこから来たか?」連載中》 私の第2ブログ「時事評論@和の空間」と第3ブログ「浮世[天(あめ)]風呂 @和の空間」もよろしく。ついでにこれも→(笑)無料メルマガ『皇位継承Q&A』登録はこちらから 目次 ブログ散策:天皇制の危機 も合わせて御覧ください。