愛・地球博へ行こう ～オランウータン・ウィーク～

[オランウータンの森から] カテゴリの記事

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• これがオランウータンか！？　へんだニャー　ＰＡＲＴ９

  これ、オランウータンじゃありません。（そんなわけないよね）『マニス』ちゃんであります。キャンプ・カカップの新しい住人です。わたくし、それほど猫好きではないのだが・・・このマニスちゃんはかなりかわいい。どこが可愛いって・・・もうメロメロ～って猫好きなら誰もが思うはず。か・わ・い・い・んです。マニスは元々はインドネシア語で「甘い」という意味。みんなの人気者で「マニース、マニス」「マニース」っていっつも呼ばれているけど、英語で言えば「シュガー」、「ハニー」！てな感じ。男ばっかりのキャンプで「マニース」って、なっなんか妙な感じ（笑）。ところで、なんで猫なんか飼っているのって・・・それは「ネズミ捕り」のためです。かわいい顔してるけど、ものすごいのよね。日本のふっくらした猫とはちょっと違う、野生的なマニスちゃんです。どうぞよろしく。

  2005/08/09

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• たいくつだー　ＰＡＲＴ８

  オランウータン観察中のスタッフ。「えっ？ぜんぜん見ていないじゃない？」って・・・たしかにね・・・。だって時にはまっぴるま6時間近くも巣にもぐりこんで寝ちゃうこともあるんです。「もう起きなそうだからいいか・・・」なんて追跡をやめて帰っちゃたら大変です。ちゃんとこっちを向こうも観察しているんです。「おっ、いなくなったな！」っと思っているかどうかはわかりませんが、たいていどこかに動いていってしまいます。こうなったらもう一度見つけるのは本当に大変です。逃げるのは早いんだから・・・。オランウータンの追跡は『忍耐』以外のなにものでもない・・・。『忍』『忍』『忍』

  2005/08/08

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• 野生オランウータンの研究　ＰＡＲＴ７

  野生・・・ということは「ヒトに慣らしてはいけない」ということです。これが実は非常に大変なことなのです。オランウータンのように賢い動物になると、すぐにいろいろなことを学んでしまいます。お掃除するオランウータン、のこぎりを使うオランウータン、いろいろな映像がテレビでも放送されていますよね。でも、ヒトが教えてしまっては「野生の観察」にはなりません。（教えなくても見て学んでしまうんですよ。）だからなるべく相手の領域に立ち入らないように、『つかずはなれず』・・・この距離を保つことが大切です。よく「触ったりできるのですか？」と聞かれますが、そんなことは厳禁。まあ、もっとも普通は樹上２０～３０メートルのところで生活しているのですから、触ることなんてできませんが・・・。野生状態の研究は、一にも二にも「観察」。追跡を続け、木の下からじっと観察するのみ。追跡は毎朝オランウータンが巣から起きるところから始まり、夕方巣を作って眠るところまで続けられます。追跡は二人一組、1日三交代で行われます。オランウータンの追跡のポイントは「寝る場所＝巣のありかを確認しておく」ことにあります。1度巣に入ってしまえば翌朝起き出すまで動くということはめったにありません。何らかの理由で巣を作れなかった場合、夜のうちにどこかに移動してしまい、翌日の追跡はほぼ不可能です。こうなるとそれまで続いた追跡作業がダメになってしまうのです。このため追跡は見失わないように細心の注意を払って行われます。追跡の詳細はこちらへ

  2005/08/07

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• オランウータンの巣　ＰＡＲＴ６

  ふつうはこんなに観察のしやすいところには作りません。オランウータンは毎晩木の上に新しい巣を作って眠ります。

  2005/08/06

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• あめ～雨～どしゃぶりだー　ＰＡＲＴ５

  ７月は乾季のはずなのに・・・今回の滞在中はとにかくよく雨が降っていました。もうどしゃぶり。文字どおり地球規模の異常気象。熱帯の森がこれだけなくなっている状況なのだから天気もおかしくなると思います。熱帯の雨いままで晴れ上がっていたのに、突然真っ黒い雲がむくむく。遠くのほうがなにやら騒がしい。雨の音なんです。雨は降っていないのに音だけが先に聞こえる。ザーとも、ゴーとも、なんともいえない雨の音が遠くから聞こえてくるのです。だんだん近づいてきたな・・・と思っているとあっというまにバケツをひっくり返したような雨。こんなとき森の中のオランウータンはどうしているのかな？追跡を続けるスタッフたちは雨の中でもじっと観察を続けます。何しろちょっと目を離したら逃げられちゃうので・・・。キャンプの３階から撮りました。緑色の葉はマンゴーの木。

  2005/08/05

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• 「キャンプ・カカップ」

  ところで日記の中に「キャンプ」「キャンプ」と書いていますが、いったい何のこと？と思っていますよね。キャンプ・カカップは1993年、京都大学霊長類研究所の鈴木晃先生によって開設された野生オランウータン保護調査のための研究基地です。鈴木先生は今回の万博展示の主催者ＧＲＡＳＰ－Japanの理事をつとめられています。キャンプ・カカップについてはこちらへこの写真は建設当時のもの。カカップというのはインドネシア語でスズキ科の魚のことを意味します。キャンプを造った「ドクター・スズキ」の名前とかけあわせ、水が汚染されることなく川にこれからも魚が上ってくるようにという現地のスタッフたちの願いが込められた名前です。

  2005/08/04

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• 森林火災　消火作業　ＰＡＲＴ３

  これ、農業用噴霧器を使って水をまいているところ。はっきり言ってこれ自体はあんまり効果はないんじゃないかなあ・・・。火災時はキャンプのスタッフを中心に、ジャワ島からの消火ボランティアなどが集まり、連日消火のために森に通ったという。こうした作業の際に役立ったのが、オランウータンの観察のために整備している「観察路」の存在。なにしろこうしたものがないと、森の中に入ろうにも藪・やぶ・やぶ状態で前に進めない。観察のために作った道や地図が大活躍した。一時はキャンプのすぐ脇で大きく火の手が上がり、キャンプの屋根に水をかけたり、かなり心配したという。

  2005/08/03

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• 森林火災　ＰＡＲＴ２

  熱帯の森の火災はよくテレビで見る「山火事」とはちょっと違う。そもそも熱帯の森は「熱帯雨林」と書くように、雨が多く、湿度が高いのでので燃えないとされていた。近年の度重なる火災は過剰伐採、異常気象などの結果でもある。油を多く含む針葉樹がぼんぼん燃えるのと違い、熱帯の森が燃えるときはまず地面にたまった落ち葉などに火が移り、チロチロ燃え広がる。何ヶ月も燃えているなんてニュースもある。水分が多いので煙がすごい。水をかけようにも川からバケツで運ぶ？わけにもいかない。「消火剤とかはないのですか」といわれるけれど、道もないようなところ運ぶ手段もない。消火作業は主に、林床の落ち葉をクワやカマで掻き分けるという気の遠くなるような地道な作業。それでも、この落ち葉集め作業は結構効果がある。おかげでキャンプの周りの森は周辺唯一の燃えていない森として残った。

  2005/08/02

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• こんなところです　ＰＡＲＴ１

  赤道直下の熱帯雨林。道の代わりに川をボートでさかのぼる。1983年、1997年と二度にわたる森林火災でオランウータンの森はたくさん燃えてしまった。この森は火の入らなかった貴重な森。スタッフたちの必死の消火作業でなんとか守りました。熱帯の木は樹高30メートルぐらいが普通の高さ。オランウータンは頭上はるか上を、すいすいと移動していく。

  2005/08/01

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