[音楽]の記事一覧 | 何かいいことないか、子猫ちゃん。　２００8春。

●春を待つ少女

うろおぼえ----。歌：高石ともや：作詞された年代⇔おそらく昭和40年代。　わたしの大好きな歌詞。カラオケに入っていません。　うろおぼえのままに---。♪あさい陽射しと　風に舞い　　ひかる花は　ねこやなぎ　踊る娘は　光の中　　春の陽を　浴びながら～　歌うむすめは　ひかりのなか　　春の陽を浴びながら♪春を待つ　乙女●きょう　このレコードを　探そう。　三階の物置部屋でね。

私の好きな歌⇔「心を込めて花束を」

●この曲を聞いた時、不覚にも涙がこぼれた。●その曲は、桑田佳祐・作詞作曲「心を込めて花束を」である。歌っているのはサザンオールスターズ。●サザンのアルバム「バラッド3」に収録されたこの歌は、およそイメージの中にあるロック調のサザンではなく、静かなバラードだ。●歌詞は次のようなものである。　　♪夢追う無邪気な子供の頃に　　　しかられた理由（わけ）が今解るの　　　今日まで幸せくれた　　　パパとママに花束を　　♪若さに任せて家を出た時　　　励ます言葉が身に沁みたよ　　　どんなに背伸びをしても　　　胸の中で甘えてた　　♪期待どうりの僕じゃないけど　　　素晴らしい女性（ひと）に出逢えた　　　もしも涙が溢れそうなら　　　御免よ何も言えなくて♪●親不孝したまま、父・母と別れて暮らす息子が、それを悔いる気持ちを歌った歌である。感謝の気持ちを歌ったモノである。●彼は、最近愛する女性に出会った。　そして初めて、父と母の息子への心情に気が付いた。●「父と母に会いに行き、花束をささげ不孝を詫びたい。」　「感謝の気持ちを伝えたい」　「決して父・母が期待したような男に育った訳じゃないけど、愛する女性を見つけたよ。　　二人に祝福して欲しい。」　「もう泣きそうそうなんだ。貴方たちを思うと言葉に詰まってしまう。」●この「御免よ何も言えなくて」と言うフレーズのところで、僕は涙を堪えきれない。　私だって、多かれ少なかれ親不孝してきた。　感謝の言葉を言う機会は永遠に失われた。　私の場合、この花束は墓前に供える花である。●一度、聞いてみることをお薦めする。

幻の友・Ｔさんからプレゼントが届く。

●昨夜、宅急便が届く。開けてみると、ＣＤが入っていた。サザン、夏川りみ、チューリップ、フォーク年鑑67と70などの最新ＣＤ見本版、９枚。●やはり発送人はＴさんであった。実に1年ぶり。まだ、私のこと覚えていてくれたかと、嬉しくなる。Ｔさんと会ったのは、もう30年も前になるだろうか。●その日、私は小学館を訪れ、女性セブンのＩ氏に会いに行った。小学館の地下の喫茶店で、紹介されたのがＴさんだった。彼は、レコード会社の宣伝マン、私は映画会社の宣伝マン、たまたまダブルブッキングでかち合ってしまったというわけだ。「いっそのこと一緒にやりましょう。仕事は早くおえて、楽しい話でもしましょうや。」気さくで調子のいい記者は笑った。●「いいですね、綺麗な女優さんに毎日逢えるんでしょ。」「そちらこそ。好きな音楽がじゃんじゃんタダで聞けるなんて。」こんな会話の後、二人は映画の招待券と新作レコードを交換することを約束した。●以来、私は都内の映画館の招待券を、彼は見本版のレコードを贈るようになった。そして、１年か２年に一回、銀座であって酒を飲んだ。一軒目は私が、二軒目は彼が支払う。●こんな付き合いが、私の退職する２年半前まで続いた。約３０年間。彼は驚くほど映画のことに詳しい。私も音楽の守備範囲が広がった。いつしかＬＰレコードは、ＣＤに変わったが、きちんきちんと毎月届いた。●サザンオールスターズは喧しいだけじゃなく素晴らしいんだ、とわかった。サリナジョーンズのしわがれた歌声が胸に沁みこむようになった。古いジャズも、寝静まった夜聞くと心が落ち着くことを知った。●退職の迫ったある日、私はＴさんに手紙を書き、長い間のプレゼントを心から謝し、長い習慣の終了を宣言した。本箱から溢れるばかりのＣＤは、私の人生の財産である。音楽は素晴らしい。●これを書きながら、贈ってきたＣＤ「フォーク年鑑67」を聞いている。「ブルーシャトウ」「帰ってきたヨッパライ」「この広い野原いっぱい」大好きな高石ともやの「死んだ男の残したものは」----涙が出るほど懐かしい。●久しぶりに幻の親友・Ｔさんに手紙を書こう。