小論文についてのアレコレ
おはようございます!今日は模試のため早起きしたついでに更新しちゃいます。前回塾ブログを公開したように新しい職場へ移ってからは様々なことにチャレンジさせてもらっている一水(感謝)なのですが、その中でも特に自分がしたいと思っていたのが小論文講座です。以前の職場ではそもそもそんな講座を開くことが出来ず、そうはいっても直前で困っている生徒に対して何もしないで受験に失敗させるのも忍びない。やむを得ず、ボランティアで指導していたのですが、今回からは違います。きちんと指導料をいただいているので、プロとして結果を出さなければいけません。これでも学生時代から文章を書くことは練習を積んでいたので、それなりに自信はありました。しかし、教えることはそれとは全く違うわけで、以前の塾で教えていく中で、小論文はテクニックを教えても仕方がないということに気がつきました。まぁ、教えていらっしゃる方から見れば常識なのかもしれませんが(笑)そう。原稿用紙の使い方なんて基礎中の基礎は当然みんな知っている。構成もまぁ稚拙なところはあるにしても、悪いってほどじゃない。字も丁寧に書けているし、内容も真面目に書かれている。それなのになぜこれほどまでにピントのズレた文章が出来上がるのか。小論文を担当している先生方の仰る通り、問題は書く内容、というかそもそも小論文を「書く動機」や、それを「書く意味」を理解していないことなんですよね。正直言って、入試小論文の評価は書いた内容が独創的であるという点より、相手の意図やこちらの意見を正確に伝達できるかという点の方がはるかに大きいと思います。そして、その文章からどれだけ「志」の高さが感じられるかどうかが最後の決め手になるのではないか、とも思うのです。つまり、ほとんどの場合、勝負は試験場でテーマを与えられる前に決まっているのではないかというのが僕の入試小論文に対する考え方です。ゴールが「合格」というものに決まっている以上、どんな大学のどんなテーマであれ受験生の方針は一貫していなければならない。それは小論文を読んだ人に「この生徒がほしい」と思わせるような文章に仕上げることだ。「私はここに合格したい」という自己中心的な願望ではなく、「私を合格させるとあなた方(大学や社会)にもメリットがあるよ」という強いメッセージを送らなければならない。これは社会に出ても言えることで、小論文といううものは相手を説得するために書くものなんだよ。このことを話した時の生徒たちの表情の変化がとても面白いんですよ。でも、どんな風に面白いかは秘密です(笑)小論文を通じて現代文の力やその他の様々なコミュニケーションスキルを指導できる。これが楽しくて仕方のない一水なのです。もっともっと勉強して、より良い指導法を追求していきたいと思います。