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カテゴリ:国際報道
中国遼寧省丹東市で2024年4月15日、対岸の北朝鮮と中国を結ぶ中朝友誼(ゆうぎ)橋のそばを散策する北朝鮮の女性たち。工場労働者らとみられ、故金日成氏と故金正日氏のバッジをつけている人もいた。この日は故金日成氏の誕生日だった=金順姫撮影 中国東北部の国境地帯である遼寧省丹東市で、対岸の北朝鮮とつながる中朝友誼(ゆうぎ)橋のそばを約20人の北朝鮮人女性たちが歩いていた。楽しげに声をかけあったり、記念撮影に興じたり。北朝鮮が外貨稼ぎのために中国に派遣した工場労働者らとみられる。中国の街中では異例の光景だ。 【写真】中国遼寧省の工場で働く北朝鮮人の労働者らの様子。「ストライキ」の情報も この日は4月15日。北朝鮮で重視される故金日成(キムイルソン)主席の誕生日だったため、特別に団体での観光が許されたのかもしれない。 中国の工場で働く北朝鮮人労働者の多くは女性だ。寮などに集団で住み、衣料品や電子部品の製造、水産加工といった仕事に従事する。休日に数人で連れだって出かけることはあるが、行動の自由があるわけではない。それでもまじめに働き、管理に従ってきた。 北朝鮮はコロナ禍を理由に約3年7カ月にわたって封鎖した国境を昨年から限定的に開放しているが、まだ多くの労働者が帰国を許されていない。コロナ下の国境封鎖をはさみ、留め置かれた期間が8年以上と長期に及んでいるケースもある。工場労働者の事情を知る複数の関係者は「労働者たちの精神的なストレスや不満は限界まで高まっている」と語る。 (丹東=金順姫) 朝日新聞社 最終更新:5/9(木) 7:00 朝日新聞デジタル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 9, 2024 07:59:55 PM
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