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人さまのネコ

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2015年06月05日
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 想い出深いニャンの後編をお送りします。少し長くなりますがおつき合い頂ければ嬉しく思います。前篇で少し触れましたが、赤ずきんのニャンと再会を果たしたのは、翌年の3月か4月頃だったと思います。直接飼い主のおっちゃんに訊いて名前がミーコ(♀)である事がわかりました。その時のやりとりは、大体以下の通りだったと思います。                        僕「おっちゃん、あの猫の名前なんて言うの?」                       おっちゃん「ミーコていうんや」                                  僕「でも何であんなところにいてんのん?」                         おっちゃん「おもろいやろ!でもちゃんと許可もろてんねんで」               (確かに警官も警備員も最後まで姿を見せませんでした。)                  僕「おとなしい猫やなあ~」                                おっちゃん「そやろ、躾が良かったからちゃうか」                      このやりとりだけでは、ほとんどの人が何のことかさっぱりわからないと思いますので下の写真をご覧になって下さい。

R0010530.JPG

おわかり頂けますでしょうか?場所は大阪市営地下鉄御堂筋線天王寺駅と近鉄大阪阿部野橋駅を結ぶ階段とエスカレーターの間にある踊り場みたいなところです。(近鉄アベノ店1階出入り口から10Mぐらいしか離れておりませんでした。現在は、階段とエスカレーターは残っているものの大幅にリニューアルされこの踊り場はありません。)写真を見ておわかり頂けると思うのですが、前に進むとエスカレーターに真っ逆さま、後ろに下がると階段に転げ落ちるといった状況の中でたまにあくびをするものの鳴き声もあげず、それこそ「猫の額」ほどの場所でミーコは一点をじっと見つめて座り続けておりました。飼い主のおっちゃんが肩に載せて帰るまでの約30~40分、ずっと見ていたのですがびっくりしたのは言うまでもなく、何とも言えない健気さと同時に悲哀さも感じて泣きそうになったのを憶えています。それから何度か週末になるとミーコに会う為に出かけたものでした。エスカレーターに乗っている人の中には、ミーコに気づいてびっくりする人もいて、その人達の驚いた様子を見るのも好きでした。いつしか評判になって奈良方面からわざわざ見に来たといった人も現れるようになりました。飼い主のおっちゃんは、気さくな方で写真を撮りたい人がいると踊り場からミーコを写真が撮れる場所に降ろしてくれたり、尋ねられた事に対しても親切に応対しておられました。ただミーコを踊り場に戻す際、より前(エスカレーターより)に置くのでハラハラさせられました。僕はブログを再開するにあたって、ミーコの事だけは絶対書こうと心に決めておりました。なぜかって?こんなニャン、こんな光景、二度と見ることは、ないでしょうし、それよりなにより飼い主のおっちゃんとミーコにこの場を借りてお礼が言いたかったからです。ありがとう。今でも天王寺界隈のどこかで出没してないかな~。

R0010584.JPG

(写真は僕が撮影したものですが、またまた勝手に掲載してすいません。)

以上

OSAMU SAKAGAMI

 

 

 






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最終更新日  2015年07月04日 23時25分06秒
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