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カテゴリ:ネタ
二年ほど前の話であるが、自宅の近所に洋食屋ができた。
徒歩圏内に食事のできるところがほとんどなかったのでうれしい。 早速開店数日後に行ってみた。 開店直後ということもあってか、店の外まで並ぶほど満員であった。 店員がやってきて、 「ただいま混み合っておりまして、予約制とさせていただいております。」とのこと。 一時間後の予約を取って出直すことにした。 一時間後、お店に到着して、 「予約したおしけんですが。」と店員に伝えると、店員は 「お一人でご予約のおしけんさまご到着で~す。」 と店内に向かって叫んだのだ! そこで初めて気付いたのだが、 その洋食屋は意外に「ちゃんとした」洋食屋だったのだ。 定食屋程度で考えていた自分がバカだった。予約制という時点で気付くべきだった。 客層はすべてカップルか家族連れ。男一人で来ている客など皆無である。 店員が「お一人で」と叫んでくれたおかげで、 中にいた客全員が「うわ~こんな店に男ひとりで来てるよ。」 という冷たい視線を浴びせてきたのであった。 これでは自分は実にイタイ人である。 肩身の狭い思いで食事をしたが、出された料理そのものはじっくりと煮込んだであろうデミグラスソースのかかったオムライスやハンバーグなど本格的な洋食で実にうまかった。値段もリーズナブル。都会で食べたら倍は取るだろうというぐらい。 ただ、あの「お一人で」だけが良くなかった。ホント勘弁してください。 後日、友達や家族と何度か行ってみたが、「○人でご予約の○○さまご到着で~す。」というのはやめたらしく、一度も聞くことはなかった。 さすがに誰かに指摘されたか、気付いたのであろう。 あのお店はそこだけがウィークポイントだったから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.12 16:21:23
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