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LUCKY BELLのブログ LUCKY BELLさん
十六分四十一秒物語 ヒユサンゴさん
2007.08.28
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カテゴリ:ネタ
自慢ではないが、国産最高級車であるホンダのNSXに轢かれたことがある。
惹かれたのではない。轢かれたのである。

これまた学生のときの話なのであるが、ラグビーの練習のあと、後輩とご飯を食べに行った。
普段は行き付けの中華料理屋あたりに行くのだが、後輩のひとりの希望でお好み焼き屋に行ったのであった。

そこは大学のそばの有名なお寺の境内にある参道沿いのお好み焼き屋であった。
ふだんはそんなとこに行くことはなかったのだが・・・

食事を終え、お店を出て、後輩の分の食事代を同級生と歩きながら「1人○○円ね。」と割り勘していた瞬間、前の方から「危ない。危ない。」という声が聞こえた。
その瞬間、石畳の参道(歩行者天国)の群集がパカっと二つに割れ、轟音とともに真っ赤なスポーツカーが突っ込んできた。

同級生のひとりはとっさにかわした(ちなみに彼はバックス。さすがである。)が、わたし(フォワード。プロップ。笑)は一歩も動けずただ真っ赤な車を見続けてしまった。

次の瞬間、同級生の1人はは真っ赤な車のフロントガラスを頭でブチ破り、後輩の1人はボンネットの上を転がり、わたしには両すねにバンパーが当たり、宙を舞った。
わたしは数メートル飛ばされたが背中に背負っていた部活の着替えのおかげで頭を打たずに済んだらしい。
轢かれたのにそのとき思ったのが「うわ~高そうな車壊しちゃったよ。窓割れちゃってるしどうしよう。」である。
轢かれたのに相手の車を心配するとは今考えてもホントにバカである。
ちなみに今だにNSXをナマで見たのはあのときが最初で最後であった。
さすが日本一の加速を誇るスーパーカーである。(轢かれておいてアホか。)

ふと周りを見回すと、ものすごい野次馬である。そりゃそうだ。お寺の境内なんだから。
ところが、フロントガラスをブチ破った同級生の1人は動かない。後輩は腕から血を流している。

それぞれ救急車で運ばれ(これまた救急車初体験)、病院に着くと足のすねがめちゃくちゃ腫れている。膝の下にもう一個膝ができた感じである。
レントゲンを撮り、医者に見てもらう。
「あなた、車に撥ねられているのに骨折れてないですよ。どういう身体しているんですか」と言われる。そんなこと言われても。と思ったが、ちょっとは丈夫な身体に感謝した。
NSXという車高の低い車だったので逆に助かったようである。
普通の車だったら、バンパーが膝にもろに当たって膝がグシャグシャになっていたらしい。

ちょうど運んできたくれた救急隊の人がいたので、同級生が心配になり、「あいつはどうなりましたか?」と聞いたら、「あの人は・・・」と救急隊の人は多くを語ろうとしない。
「うわーあいつ死んだか。」とものすごいショックを受けた。
結局、同級生は救急車に運ばれるときはかなり重篤な状態であったが、病院で意識を取り戻し、大丈夫であった。
救急隊の人はその重篤の状態しか見てなかったので答に困ったようである。

結局なんでそんな事故が起きたか、後でわかったのが・・・
・わたしらを轢いたNSXはどっかの会社の社長の車であった。
・その社長は成田の成田山に交通安全の祈願に行く予定であった。
・ところが、成田に行く高速が混んでいたので成田山の系列の都内の寺に行くことにした。
・都内の寺の近辺に着いたが、駐車場を探しているうち、歩行者天国の参道に出てしまった。
・参道を走っているうちにアクセルとブレーキを踏み間違え、アクセルを踏み込み、わたしらを轢いてしまった。
とのことである。交通安全の祈願に来て人を轢くとはバカなヤツである。

その日の夕刻に、テレビのニュースでも取り上げられ、わたしら以外にも妊婦さんが撥ねられ、骨折の重傷を負ったのを知った。

後日、子供のような字で書かれた「このたびはたいへんもうしわけございませんでした。」という手紙とともに三万円の商品券が送られてきた。
おそらく社長が保険屋に指示されたのだろうが、わたしらの怒りの火に油を注いだようなものである。

この話には後日談があって、すべての話にオチがついている。

・轢かれたときに先輩が現場近所のパチンコ屋でパチンコをしてて、あまりの騒ぎに野次馬に加わったら、後輩たちが轢かれていてびっくり。

・ボンネットを転がった後輩(女の子)は腕に数針縫う傷を負った。
激怒した親と共謀?し、うそ泣きを含め加害者を追い込み、とんでもない額の賠償金を勝ち取った。
愛知出身の子だったが、あまりのえげつなさに「名古屋の女には気をつけろ。」が部活内で共通語となる。

・フロントガラスをぶち破った同級生。そのときにおでこの皮がなくなり、ケツから皮を移植。
ところが、おでこからケツ毛が生えてきてしまい再手術。
それにしても「1人○○円ね。」がダイイングメッセージにならずに良かった。

・事故で膝の下にもうひとつ膝ができたわたし。
それにもかかわらず事故の翌々日にラグビーの試合に強行出場。
ところが、その試合で指の骨を骨折。事故より重傷を負ったのであった。





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Last updated  2007.08.28 16:28:06
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