これまた学生のときの話である。
ラグビーの試合で八王子の方の大学に行った。
バスで千円ぐらいかかる山の中である。
遠いし、交通費もかかるのでこの学校だけは試合に来たくなかった。
試合の帰り、またバスに乗ると、山の麓のあたりで城のようなものすごい建物の前でバスが止まった。
バス停は人であふれている。
わたしらラグビー部だけだった車内はあっという間にぎゅうぎゅう詰めの満員である。
以下、わたしの前の席に座っていた先輩二人の会話である。
世間をあまり知らないA先輩「なんなのこの人ら?」
割と世間に詳しいB先輩「ああ。創○学○だよ。この建物で集会でもあったんじゃね?」
A先輩「何それ?創○学○って?」
B先輩「宗教だよ。宗教。」
A先輩「宗教かぁ。じゃあ こいつら全員狂ってんの?? 」とデカい声で叫んだのだ!!!
その瞬間バスじゅうの信者と思われる人々全員がギロっとこちらを睨む!!
なんとも言えぬ空気のなか、一番困っていたのは隣に座っていたB先輩。
「く、狂ってはないと思うよ・・・」とボソっと一言。
もちろんわたしは他人のフリ。
おそらく世間を知らないA先輩は宗教と聞いて当時問題になっていたオ○ムあたりを想像して思わず口にしちゃったのだろうが、あの完全AWAYの中であの発言は
・阪神ファンで満員の阪神電鉄の車内で金本の悪口を言うようなもの
・浦和○ッズのサポーターのど真ん中で横浜マリノ○の応援をするようなもの
・アメリカ人の目の前で中指立てて「ふぁっくゆーさのばびっち」と叫ぶようなもの
・イ○ラム社会でコー○ンを粗末に扱うようなもの
これぐらいに匹敵する行為であり、なんとも言えぬ恐怖感であった。
まぁ結局無事にバスを降りることはできたのだが・・・
まさに「口は災いのもと」である。
八王子の山の辺りの「城」にはご注意ください。