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カテゴリ:ネタ
学生のときの話である。
NSXに轢かれた翌日にも関わらず、毎年行われているラグビーの定期戦に出場するため神戸へ向かった。 結局、試合に強行出場したが、NSXのバカ親父により失われた戦力ではとても勝てず、惨敗。 失意のまま東京へ戻ることになった。 当時は学生だったのでスカイメイトという半額割引が使えた。 関西から東京への移動手段として飛行機はもっとも安かったのである。 関空21時ごろ発の東京行きの最終便を予約した。 試合のあと、神戸から関空へ向かったが実に遠い。 初めての関空だったが、まさかこんなに遠いとは思わなかった。 結局2時間近くかかり、関空に着いたのは飛行機が飛ぶ10分前。 予約しただけでチケットも買ってないし、もう置いて行かれちゃっただろう。 明日の朝まで空港で夜を明かすか・・・ なんて話を同級生二人としながら、一応カウンターに向かう。 すると他の航空会社はすでに業務終了で真っ暗なロビーの中にJALのカウンターだけ煌々と明かりがついている。 「あの、東京行きはもう乗れませんよね?」 『いえ、乗れますよ。ただし、走ってくださいね!!!』 「荷物は・・・」 『もう機内持ち込みしかできません。』 当時は1年生が少なく、2年生だったわたしたちも、ボールやら部活の道具類を持たされていたのであった。 あとは荷物抱えて、JALのお姉さんと広い関空を走る走る。 セキュリティのゲートに到着。荷物をすべてX線の装置に通すよう指示される。 もちろん私が持っていたラグビー部名物のヤカンも!! 見事にX線の画面にヤカンがそのまま映っている! そんなのやかんのフタ開けりゃわかるじゃん。と思いながらも急いで息を切らしながらゲートに到着。 みなさんお待たせして申し訳ない。と思いながら飛行機に搭乗。 飛行機で待ってた客も、遅れてきた客がまさかやかんだのボールだの持って登場するとは思ってなかったらしく、みんなびっくりしている。 飛行機の手荷物でヤカンを持ち込んだ客など今までにいただろうか。 わたしらが乗った瞬間、ドアが閉まり、一路東京へヤカン飛行もとい夜間飛行。 結局東京には定時に着いた。機長がうまいこと飛ばしてくれたに違いない。 降りるときに、いっしょにいた同期が「機長に遅れたお詫びをしたいんですが。」とスチュワーデスに言ったら、「いいえ。ご心配なく。それより試合は勝ったんですか?」と逆に聞かれた。 「ハイ。負けました。」実にかっこ悪かったです。 あれ以来、飛行機に乗るときだけは遅れてはいけまいと空港には2時間前、ゲートには1時間前に行くようにしている。 おかげであれ以来あんな恥はかいていない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.21 21:01:49
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