あにき、あんちゃん
8時半、甥っ子が来た。 コッチの支度が遅れて。 40分過ぎにクルマで出た。 実家のジャングル伐採隊。 車中でムスビ、リンゴ、お茶を。 好きなように、好きなときに。 混んでいた。 あにきんとこに、10時15分過ぎに着いた。 あにき、反対方向を見てた。 やっぱ、外で待っていた。 道具類、パンジーの鉢等を降ろして。 かみさんと、甥っ子は中に。 わたしは、近くの駐車場に。 こないだ、コインパークに停めたら、2,800円だった。 高いから、チョット遠いが、立体駐車場に。 歩いて戻る。 何か言ってる。 かみさん、“キウイ、切り過ぎだってさ” あにき、“夏、暑くってしゃあねえや” わたし、「直ぐ生えるよ」 あにき、気に入らないようで。 じゃ、そんときに言えよ、である。 作業始めて。 甥っ子が上ってあにきが下から指図。 わたしは、裏に回って、シイの木、夏みかんを切る。 ガシャン、って音が。 甥っ子、ハシゴから落っこちた。 わき腹を打ったが、大したことはなかった。 下が、土だからよかった。 わたしは、大体、丸坊主にして、表に回る。 甥っ子、柿の木にかかってた。 お茶にした。 少し休んで。 甥っ子に、シップを貼って。 甥っ子、柿の木に上って。 “コレは切りますか?” あにき、“いや、残しとけ” “コレは、残しときますか?” “いや、切っちゃっていいよ” かみさんと、甥っ子。 小声で、“残しとく?って言えば切る、って言うからさ” どうにも、あにき、切るのがキライ。 わたしは、夏みかんを、チェーンソウで切る。 サッパリした。 昼は出前を。 こないだ、天ザルが美味かったから、また。 今度は、大したこと無かった。 少し休んで。 向かいの方にハミダシテル杉を切ることに。 脚立を立てようとするが。 針金で木々を引っ張ったりしてる。 引っ掛かって、上手く立たない。 甥っ子と、苦労してた。 あにき、短いハシゴを持ってきて、“最初からこれでやりゃいいんだよ” コッチも、意地になって。 脚立を立てて、上る。 「この辺で、切りゃいいか?」 “いや、もうチョット上だな” じゃあ、って、チェーンソウを甥っ子に取りに行かせて。 やろうとしたら。 あにき、“いいよ、やんなくて、オレがあとでやるから、 いいよっ、やるなよ” コッチが、そこら中を、切ったもんだから、気になったんだろう。 “向かいの二階から、見えるからいいよ” 折角脚立立てたけど、あんまりいいって言うから、「じゃ、やめるぞ」 かみさん、“折角上ったのに、やりなさいよ” 「いいってから、やめたよ」 降りて、脚立を片付けた。 かみさん、“やりゃ、いいのに” 「まあ、住んでるのが、いいって言うからさ」 甥っ子、驚いてたが。 ゴメンな、兄弟げんかだよ。 切った、木々を裁断して、片付けて。 ま、片付けて、っても、積んだだけだけど。 ゴミで、出せばいいんだが。 あにき、いいと言う。 昔っから、切った木は、庭に積んで、細かく切ってクサラセル。 ま、あにきの、楽しみ、さ。 かみさんに、言わせりゃ、“他にやることあるだろうに” そうなんですよ。 でも、言っても聞かないんですよ。 疲れた。 あにきも、疲れたような顔して。 3時半に、引き上げた。 駐車料、1,800円だった。 「まあ、ユックリ休めよ」 “ああ、ありがとな” 見送りしてもらって帰って来た。 途中、あんちゃんから、かみさんに電話。 車が動かない、って。 急遽、あんちゃんちに。 バッテリーかも、って、苦労して、クルマを寄せて、 つないでエンジンかけるも、かからず。 ディーラーを呼ぶことに。 残念だけど、ダメだった。 あんちゃん、期待してたんだろう。 ダメだとわかったら、コッチのクルマの誘導なんかせずに、 自分の片付けに集中してた。 かみさん、“ったく、どこのあにきも、しょうがないねぇ” まあな。 引き上げる途中。 今度は、わたしに電話が。 こないだ、HPの写真を貸した人。 返す方法を。 宅配便でいいよ、ってことに。 近いうちに、また、話しましょうってことにした。 きょう、気温低いって言ってた。 作業してたし、下着を厚手にしてたから、そんなに寒くは感じなかった。 甥っ子も、かみさんも、わたしも。 15℃くらいって、言ってたが、17℃程度あったんだって。 あにきは、行ったときから、“今日は雨降る”って。 なんか、期待してるみたいだった。 “降るから早く帰れよ”行ったときから、言っていた。 夜。 反省してる。 木を切ってやる、してやってるのに、って気があった。 あにきの、思いも察してやらなきゃ、なぁ、って。