林業体験
年初に立てた「今年やりたい30計(6つ減らしました)」の一つに、林業体験がある。いつか国産の剰余材木や廃棄材木でマイ箸を作りたいと思ったから。自分が作った箸で、自分が捌いた魚を食べたら一層美味しいと思ったし。自然は大事にしたいと思ったから。そういうことを思い巡っていたら、友人A君が代表を務めるNPOが間伐ツアーを開催するという情報が飛び込んできた。しかもマイ箸も作っちゃおうという企画。願ったり叶ったり。そんな同じ想いを抱いた約35名が今朝新宿駅に集合。天ぷらバスに乗り込み、山梨県北都留地区に向かった。そもそも間伐とは、生長過程で過密となった森林に対して、本数を減らすために抜き切りをする作業のことであり、健全で活力ある森林を育成するために必要な作業のことらしい。添乗員のTちゃんが丁寧に説明してくれていた。現地に到着。木こりになる前に森林組合の方の説明をしっかり聞く。そして、山に踏み込む。一歩踏み込んで、驚いた。間伐材が、山中に散らばっている。これらの檜や杉は、再利用はしないの?森林組合の方は言う。間伐された木々は、山の中に捨てるのだと。再利用するために、山から下ろし、麓の加工工場に運ぶためのコストが莫大にかかるから。もったいない!もったいない!! 山に登るに連れて増えていく間伐材を見ながら思った。たぶん既存の仕組みではコスト的にも成立しないのだろうけど、新しい仕組みを創れば、目の前の無数の間伐材は再利用でき、日の目の当たる場所に出てこられるのではないか。間伐材だって、光も当たらない山の中でひっそりと朽ち果てていくよりは、役に立ちたいと思っているはずだ。間伐材の再利用の許可は地主さんに取ればいいらしい。地主さんに提案できるプランを考えたいと思った。マイ箸つくりは竹を材料に行った。ある程度の太さになるまで竹を割っていき、小刀で各自が箸の形に削って仕上げていく。これは、かなり無心になれたし集中した。しばらくこういう無心になって集中する遊びから遠ざかっていたので楽しかった。何はともあれやっぱり山の中はいい。無条件で元気になれるし、ウキウキしてくる。東京に戻り、玄関に自分が間伐した檜の木を置いた。玄関に檜の香りが漂い、いい感じ。