お食い初め
39.7度の高熱にうなされてたかと思ったら、やがて過呼吸症候群に陥ったツマ。苦しそうな呼吸のあいまに「キュ、キュウキュウシャ~!」と叫び、僕は人生初の119番通報して家族3人で救急車に飛び乗った、のが2月4日夜。あの日以来の有給休暇をとり、平日で閑散としたフォーシーズンズホテル椿山荘にてムスコのお食い初めをおこなった。お食い初めとは、一生、食べ物に困らないように願い、赤ちゃんに食べ物を食べさせる儀式であり、生後百日目に行うのが一般的なのだという。ムスコは今日で生誕142日。このごろは声をあげて笑うことが増えた。家にいるときはパパママの顔が見えているだけでゲラゲラと大きな声で笑ってる。つられて僕らフウフも大笑いする。逆に「不満を申し立てる」と決意した時の自己主張の泣き声の大きさは怒涛のようだ。か細い声で「ミャーァ」と泣いていたムスコとは思えない。。さて、お食い初め。同性の大人が食べさせるものらしいので、ツマが抱っこし、僕が食べさせるマネをした。遠くない将来には「母ちゃん、おかわり!」とか言って、ゴハン大盛り食べるんだろうななど想像しながらやると実に楽しい儀式だ。最後は箸を小石に触れてその箸をムスコの歯茎にあてた。石のように丈夫な歯が生えるようにという願掛けなんだという。むかしむかしから脈々とつづく、日本人の赤ちゃんへの愛情を感じた。ムスコのお食い初め後は、大人の食事時間。「この数ヶ月間、がんばったなぁ」「あなたこそ」「君こそ」などと労をねぎらい合いながら、満足のランチ。平日の昼間に飲むワインはなんでこんなに美味しいんだろう。