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先日、父親が亡くなり、もう1人「あおりねっと」にとって非常にお世話になった人がいます。 その方は父が6年前に倒れて生産が出来なくなった「挟み式ヤエン」を復元してくれた堺市内の製造業のT社のM野会長です。 ご健在ですが父と同世代で最近は入退院を繰り返しているので非常に気掛かりです。このブログもよく見てくれているので感謝の気持ちを込めてちょっと裏話を書かせてもらいますね。 6年前(2006年1月)に父が倒れてからも「挟み式ヤエン」のリピート注文や問い合わせが多く、在庫もすぐ無くなり、父の復帰を夢見て皆さんに納品を待ってもらっていました。 私が何の売上の当てもなく、無謀にも会社員を辞めて「株式会社T2企画」を設立して起業したのは2007年7月です。当初の事業内容は「南大阪のものづくりをITで支援」というビジネスモデルで堺市内の製造業の会社を回っていました。その時に出会ったのがT社のM野会長です。 会長に渡したのは手元に残った「挟み式ヤエン」の大型、標準型、軽量型のサンプル1個ずつだけ。(写真は旧モデル) 図面を書き上げ、製品が寸分狂わない精巧に量産出来るように金型や治具(ジグ)を各加工箇所ごとに無償で作って頂きました。(きっと正式に発注すれば高額な仕事です) 父親の時代は1本ずつ完全手作りでしたので品質にばらつきが有りました。 工場では年間数百本でも数千本でも生産してもらえるように体制を整えて頂きました。 まず復元の試作を作ってもらい、私が初めてヤエン釣りに行ったのが2007年8月1日です。 友達と2人で和歌山に行ったのですがヤエン釣りをやった事がないので、とりあえず御坊の「フィッシングオーシャン」さんに寄り情報を聞くと店員さんが「こんな真夏に初心者が釣れるわけないで~」って、今から思えばおっしゃる通りです。とりあえず活きアジ5匹購入し店員さんに勧められた「上野漁港」へ。 現地に11時くらいに着き、真夏のクソ暑い昼前から本を見ながら人生初のヤエン釣り開始です。アジの尾びれにラインを結んでアジを泳がせます。 少し時間が経つとラインが出て竿先が大きく曲がっているので恐る恐るリールを巻いてみるとアジに何か大きな物体が付いているではあーりませんか? 見よう見まねで「挟み式ヤエン軽量型」を投入すると水中で墨が吐き見事挟んでいるのが確認出来たのでタモですくって無事取り込めました。その時の感動は今でも忘れませんね。 さらにもう1回アタリが有り、またもやゲット出来2アタリ2杯を取れたので難しいヤエン釣りと聞いていたのにすごい道具と確信しました。 その後も、M野会長と改良点など試行錯誤の毎日、そこで思いました! 「製造業のお手伝いをするのは自ら、売れる商品を開発して製造し売る実績(経験)をつけてからだ!」と フィッシング事業部を立ち上げ、その月の8月31日に「あおりねっとショップ本店」をオープンしました。 いろんな出会いや奇跡から今があるのだと本当に思いますね。 M野会長無しには今の「あおりねっと」は存在しないほどの恩師です。いつまでも長生きしてお元気でいてくださいね。心から感謝しています。 ※M野会長との「フッカーヤエン」の誕生裏話もありますが今回はこの辺で・・・。
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最終更新日
2011年12月22日 23時51分30秒
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