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カテゴリ:染屋の独り言
今日は横浜からS様がご来店。
ご主人と一緒に、奈良のお友達とは工房で待ち合わせ。 ブログのお友達で色んなお顔の持主です。 その一つがパソコン教室の先生。 生徒さんの作品を具体化するのに我が工房を使って頂いています。 今回はその続きとお嬢様の振袖を完成させる為の仕上げを依頼されました。 何と!お嬢様の出産後二年も経たずに振袖を染められました。 親の愛情ですね。 その無地の振袖に一つ花紋が入っています。 我が工房としては珍しい比翼付きの振袖に仕立て上げる事になりました。 楽しみです。 その前日、つまり昨日ですが、テレビの番組を見て来ましたというお客様が初めて来られました。 近畿放送という京都滋賀限定の番組「京都ちゃちゃちゃ」に工房が紹介されたのは前に掲載しました。 殆ど反応は無かったのですが一月以上経ってからこんな事もあるのですね。 「こんな良心的な店があるなんて」と思って来ましたと仰って頂きました。 そのご用件は持っている塩瀬の帯を染めて欲しいとの事でした。 ご友人と一緒に来られ、二本染めて欲しいとのことでしたが、生地を見せて貰ってびっくり。 五泉の生地ではあったのですが、塩瀬ではなく四丈の反物。 帯にはなりません。 そこで何にしたら良いかの相談をしました。 出て来たのが「遊の半着」 写真の作品は着物愛好家ではなく、洋服の上に着るジャケットとして売れました。 ![]() この「遊の半着」は道中着風ですが、着物の上っ張りとしても使えます。 かなり高級な上っ張りになりますが、道中着として遜色はありません。 衿はバチエリ風に仕立てています。 これが味噌で、この衿、生地の半分だけを使っています。 染め方は次の図の通り。 ![]() 変則な切り方ですが生地の半分には違いありません。 この半分で「半着」が出来るのです。 大変リーズナブルに!! 今回来られたお客様半着の身丈では満足されませんでした。 ロング半着です! 今回のお客様の持ち込まれた生地は四丈、普通の三丈なら身丈は二尺が一杯のところ四丈なら身丈取り放題です。 上の染め方を使って二枚作る事になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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