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氣錬者(きれんじゃ)の独り言 ~超常現象雑談日記~

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2017.10.29
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カテゴリ:呪術・魔術
八幡書店の「神仙術秘蔵記 神仙術霊要籙」(柄澤照覚)を一氣に読破しました。
  • IMG_2754.JPG

某書店は我国の古神道、神仙等の研究し尽くした先人が著した本発行のメッカでありまするが、なんせ仙道、神仙と修練する私には正に「宝庫」なんであります。それ以前に我国の仙道に対する歴史も理解でき得るところがまた嬉しいことなんです。
この「神仙術秘蔵記 神仙術霊要籙」は以前ご紹介した我国唯一の肉体的修練法(内丹法)を著した「煉丹修養法」と同じく戦前に書かれたものだがなんせ内容が題名に劣らず凄いんです。
霊符の紹介、導引法の紹介、房中術、仙道、神仙、仙薬、錬金術の紹介、
はたまた当時から見た現代医学と健康法は今に通ずるものでもあったしなによりも敵を倒す呪術もあり西洋魔術や錬金術の歴史まで語ってるんだからこの手の修練者には欠かせないもんですよ。
西洋魔術は生贄や血、または肉体を酷使する方法により悪魔と契約させることが多いいといういわば神仙の修練法とは180°異なるものであると西洋魔術劣神仙圧勝論まで説明されている。
そして私が強く印象に残ったのは仙道内丹法を説明してるがやはり字数は限定的で「大周天」においては「この法を文面で伝授できない。しかるべき者から面談において受けよ」という内容まであり、前回の「煉丹修養法」の作者同様語る上で見逃せないのは仙道は「小周天」までなら教えますよという極めて仙道教科書から見たら中級者向けのものだ。
しかし我国の仙道修練は唐の仙道からみたら「幼稚園向け」な感情は否めないレベルが違いすぎるのだ。
私流に解釈すれば大周天レベルは胸が開かなくてはならない。
つまり膻中(だんちゅう)が開いた強烈な氣が無意識にほとばしる状態でなくては成就出来ないのだが、我国の先人達はそこまで到達した者は希有であったのかまたその直接的伝授が簡易に出来なかったのかであったと考えられる。これはそれで致したかないものである。
さのような日本に仙道がなかなか純粋に伝わらなかったのはこの本でも理解した。それは、

1.元来唐(中国)の仙道家はその信仰を老子の「道徳経」を基にした信仰心はあったのだが崇拝対象は黄帝が主流であり、その思想はもはや仏教や儒教や神道に浸透された我国には染まりにくく、その思想体系の絶対的イデオロギ—(信仰対象)が定まりにくく仏教のように体系化されなかったたものの道術(仙道が元になる道教の中の呪術や霊符)を語る道士や全く逆の煉丹養法(内丹術)は教えるも道術等は教えない道士等が混在し1宗教として我国に染まりにくかったことがあげられる。また唐から伝わった仙術や煉丹養法の多くの書物は宮地水位が指摘しているように本物は僅かであり、本物の修練者の周辺に集る輩の書いたものも多かったことも正統なる仙道が伝わらなかったことも一因である。

2.我国の禅に胎息法があるがこれに唐からの導引法や道術等がミックスされ我国独自の仙道が確立していったことやそれらを学び仙人になる者も多数いた。(山中照道大寿真、河野至道等。)唐と同じ地仙(地上で仙人修行を行ふ者)はいたが、その肉体的修練法は唐の内丹法までいかない導引法等が禅等と融合した我国独自で発展していったものである。仙術は忍術に結びつき、修験道のあらゆる呪術にも融合していったことは元々我国古神道に神仙道の発祥であるからしてそのDNAは刻まれていたことを考えるとこの本の仙術が仏教や修験道へ影響力を網羅した記録ものは貴重だ。

3.健康法(不摂生、肉類を過剰にとらない、禁煙、禁酒、適度な運動、循環器、血管の重要性等)に関して当時の戦前の日本人の平均寿命が42歳ということが記されていたが私なりに考察すると肺結核や腸チフスやコレラ等の伝染病に太刀打ちできなかったことや、抗生物質不足の若年層の早死に、牛肉等のタンパク質の不足(血管をつくります)と過重な労働、不衛生も一因だったと思われるが、修練法において日本人の神仙本なのか「大周天~陽神出神~神仙界へ」までの最大なドメステックな仙道のクライマックスが書かれていないことは少し惜しい。 
宮地水位の神仙道を挙げてはいないのでやはりあの仙道は「宮地神仙道」という独自の神仙法と思われる(といっても技法は唐からのパクリ)がどうやら唐からの伝授(仙薬、仙術、仙道)は断片的に部分的に伝わったようだ。

4.やはり内丹法、煉丹修養法や五岳真形図等の観想法の神仙道の本場、仙人の本場は唐、中国であったことは否めないか。
あの世に行くためとかではなくやはり内丹法の仙道は人の健康に並みならぬ貢献をするからだからこそ私は神仙術はつまり中国の仙道抜きにしては語られないと思う。なので高藤総一郎氏の仙道普及貢献は言語に値しない素晴らしいものであったに違いないし私とて彼がいなかったら今の仙道生活も存在していなかったのだから。

5.更に我々の運命は先祖や前世の因果応報や生後の努力によって形成されるがやはりその人なりや家に憑依する霊達を祓うのはなかなか困難でありそれにより幸不幸が決まっている要因多しとあったがこれなんて私の日記にも記してある「中途挫折の因縁と霊能者達の霊査」で明らかになってますので説明要らずですね。
要はいかに神仙術を生活に取り入れ有意義なる人生を送るかということですが作者が近い世界では我国の「修験道」が近いかな。
山岳信仰、数多の呪術、霊能者も否定しない世界はなにか神仙に近い雰囲気だけど、私から申すと「いかに良い霊符に出会う」かが修行なんかいらないてっとりばやい仙術での成功かもしれませんね。





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Last updated  2017.10.29 15:38:44
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