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最後の閉会式で、私たちは、中央の「白線」の上を歩くことになっていました。 閉会式は、全校生徒がクラスごとに並び、グラウンドに横一列で行進してくるのです。 この時代、全校生徒は約2000人。グラウンドぎりぎりに並ぶ状態でした。 ですから、中央線を間違うと一番端のクラスがグラウンドに入りきらないのです。 ですが、先生が引いた中央線は、「水」で書いた線。 私は、中央の位置をしっていたので、水の線を歩いたのですが、後ろのトランペットの子が、白線を歩けと言うんですね。 そのとき、私は、その子の意見に従って白線を歩きました。 演奏がとぎれますから。 けど、私たちが演奏し終わって、定位置についた時、先生が位置が違う、中央線はコレだとジェスチャーしたんです。 そこで、私はもう一度、演奏開始の笛を吹きました。イチかバチかで・・・・。 本当はそこで演奏する予定が無かったのに。 でも、みんなは私の演奏開始の笛を聞いて、何事もなかったかのように演奏を開始してくれました。 そして、そんなことはやったこともないのに(笑)左向け左と指揮棒と笛で指示をすると、みんなは左を向いて、歩いてくれ、中央線の上で止まり、しばらく演奏した後、きりの良いところで、演奏終了の笛を吹くとみんなは演奏を終了して、何事もなかったかのように・・・。 ほんとみんなスゴイよ。なんでわかったんだろう? ついてきてくれたみんなに・・・ありがとう。 そのときの先生の笑顔だけが、いつもと違っていました。 最後のこの先生の笑顔、この時のこの行動をする事が私の役目だったのでしょうか。 そういう役目に私を選んでくれた先生に、感謝しています。 もちろん、あの指揮者に立候補した、やる気まんまんだった女の子も、そしてトランペット鼓隊の全員が自分の役割を苦もなく、そして、レベルも高くこなせたということは、先生が一人一人を本当に大切に育ててくれたからです。 それに気づいたのは、最近です。 いつか書こうと思っていました。やっと今日書けました。 ・ ・ ・ ・ 運動会が始まる。 入場行進。 第一声の演奏開始の笛を吹く事からが私の役目。 全校生徒2000人の中の一番先頭。 誰も居ないグラウンドに足跡を付けていく。 私の後ろに2000人。 観客は一体何人だったのだろうか。 あの時は全然ビビリませんでした。 今だと...どうかな?(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年04月08日 02時07分49秒
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