読書
いよいよ…、の暑さ。で、家にこもって読書の日々。 翻訳のものって、読めたり読めなかったりなかなか難しいので、読むのはほとんどミステリーとかばっかりなのだけれど、『新潮クレスト・ブックス』のものは装丁も好みで、じっくり読書をしている気分に浸れるので、かなりの頻度で手に取ってしまう。 今読んでいるのはフランシス・イタニの『遠い音』。 猩紅熱が原因で5歳のときに聴力を失ったグローニアという女性のお話。グローニア自身の中の深い静寂が、物語を語っていく。静かなのに、言葉よりも強く感じられる意志や愛情が、なんとも感動的。 さて、今はちょうどこの先大きく物語が展開していくところ。 グローニアが立ち向かうことになるだろう苦境を思うと、ちょっとドキドキ。どうかハッピーエンドでありますように。