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泥炭地は緑野、生乳生産量増 祭典終止符240523
22年8月31日と記憶するが実家のある集落にもどり鎮守社を訪ねてみた。 整備がすすみ、整然としたたたずまいに一枚の写真を撮影。その後は母校跡に向かったのであるが。 春は4月26日開村記念日、夏は7月22、23日に例大祭が営まれていた。 その太鼓の音が途絶えた。そう聴かされて10年超の星霜を数えている。 1965年を境に<地域のたたずまい>は、大きく変貌をとげた。 いたる処の地に広がっていた泥炭湿地は、緑野に転じた。120有余世帯あった生乳生産農家は20軒を切る数値で表現されている。 屋並みを連ねた住家も付属の作業小屋も、牧場の一角に集約されて広々とした牧野の景観となった。 集落をうねった河川は直線化され、洪水防止で掘削された分水は健在。 しかし川幅は狭くなり、水量は激減し、水面は確かに低下した。<ホリの深い>河川に転じている。 「水量、減った、減った」「上流で森林を伐採、トラックで運ぶ」「こうしているうちに、降った雨はそのまま海に流れ込むことになった」。 川を横切り、小学校入学から郵便局を定年退職して今も、実家に住まいする住民は嘆息する。 子どものころ、大人たちに聴かされた。 「仏ほっとけ神構うな」と言われるのに、「お前ん家は、良い商売だな」。 そう申した大人はすでに隠れた。祭典休止。その決断はその二世、三世の判断。 家畜千頭余の飼育と暫時出産。下流口には厚岸湖の牡蠣、分水口には厚岸湾の牡蠣。 「牡蠣の旨味は水がきめて」の今、植物プランクトンを豊富に期待される流域で、これまでにない変化が起きている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年05月23日 10時06分50秒
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