カテゴリ:小説
こんにちは。
久しぶりに奥田英朗さんです。 この本は、伊良部先生3部作の2番目。 伊良部先生といえば知る人ぞ知る、精神科の迷医であり名医である、伊良部総合病院の御曹司。 この本を読んで、彼を好きにならない人はいないと言っても過言ではない、すごーいお人です。 どんなにすごーいかというと、コチラとコチラとコチラを読んでいただくとして、再読でも十分おもしろく、伊良部先生パワーに脱帽したのは、初めて読んだときとまったく同じでした。 だけど初めてのときは伊良部先生に圧倒されているばっかりで、振り回されましたが、今回は患者の方にも目が行って、なかなか深い味わいも隠されてるってことがわかりましたよ。さすが奥田英朗さんです。 飛べなくなった空中ブランコのスター、コントロールを失ったプロ野球のスター選手、先端恐怖症のヤクザ、強迫神経症の精神科医、嘔吐症の人気作家・・・みんな職場での地位も高く、人柄も悪くない、一生懸命に生きて自分を守ろうとしている、まじめな人たち(このヤクザさんも、ある意味まじめすぎる) だれでも、一生懸命自分を守ろうとするのは当たり前のことかもしれないけれど、心に遊びやゆとりを失ってはだめっていう見本を示されたように思いました。 そして、その遊びやゆとりしかないっていうのが、伊良部先生なのね。 彼は、私たちのあこがれと言ってもいいかもしれません。 ![]() 空中ブランコ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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