前を向いて歩こう

昨日のつづきになります。


繰り返しになりますが、

「軽度」というのはあくまでも、

知能指数（ＩＱ）が７０以上あると言うことなのです。


でも、「発達障害」は　アスペ･エルデの会によると、

発達障害の代表的なものとして、知的障害、広汎性発達障害（自閉症）、高機能広汎性発達障害（アスペルガー症候群・高機能自閉症）、注意欠陥多動性障害（ADHD）、学習障害などがあります。　

とあって、いわゆる自閉症や知的障害（ダウン症も含む）と併記されているのです。


しかも、いくら知能指数が高くても、
定型発達（いわゆる普通の子）よりも、社会性や集中力、学習場面では個別の指導が
絶対に必要なのだから、

知能指数が平均以上＝軽度


というのは大いに誤解を招きます。
そして私もまるっきり誤解していた一人です。

特に、「高機能」の枕詞がつく「アスペルガー症候群」は、
軽度である上に高機能なのだから、不便度はさぞ低いだろうと思い込んで当然です。

けれど、軽度は知能指数からついた単語であり、
アスペルガーの自閉的傾向や感覚過敏・異常は個人によって天地ほどの差があることを考えると、
「どこが高機能なのか」と言わざるを得ません。

「機能が高い」のであれば「自閉的要素は少ないか、程度が低い（高い？？）」と思います。



私が単純すぎますか？

勉強不足だからですか？




何の情報もない状態で、学校や保育園に適応できない子どものことを
「高機能自閉症です」「軽度発達障害の一部です」と言われたら、
その言葉どおりに受け取るのではないでしょうか。



さらに、講師の先生によると、

発達障害の「障害」は　dis　order　乱れている、ゆがんでいる、というニュアンスで
手足や目や耳などの障害とは違う意味だと言うことでした。
（訳が悪い、と・・・）


「軽度発達障害」は大いに誤解を招く用語です。
なので、私のカテゴリの「軽度発達障害」には（仮称）をつけることにしました。

アスペルガーも、知能が高いだけなので、せめて自閉症スペクトラムとしてもらいたいものです。
障害の特性を考えると「自閉症」という用語自体も改めて欲しいところですが、
せめて、知能指数７０以上をスペクトラムI型、以下をスペクトラムII型（ＡＢでもいいけど）
などとしてもらった方がずっと分かりやすいと思うのは私だけでしょうか。


息子も、好きなことの暗記や計算力を見ると、確かに知能は高いけれど、
社会的ルールや暗黙の了解が通じなくて、
学年があがるほど増えていくルールについていけなくなっています。
でも、知能が高いがために、自分のできなさを悲観しているのです。

自分が、勉強不足だったために、と私は自分を責める一方で、
パニックになる息子に当たってしまっています。





名前を変えたからといって、対応が変わるわけではありません。

でも、初めて聞いたとき、「軽度なのか、軽いのね」と思うのと、
ストレートに障害の特徴を耳にして「その部分に支援が必要なのか」と思うのでは、
心構えが全然違うと思うのです。



私も今まで「軽度」という単語と「高機能」という単語を素直に受け取って、
何とかなるさと思っていました。

でも、今の息子の学校への不適応の状況をみると、
残業もあり、体も使ってヘロヘロになる、学校に戻る気が失せてきました。

私は、ほかの先生よりも「軽発（仮称）」の子を見つけやすく、対応ができるかもしれないけど、
今は、自分の子にできるだけ手をかけたい、と思います。


でも、それだけに専念して生活できる環境でもないのです・・・・・・


そんな保護者さんもたくさんいるだろうと思うのです。


この子達の環境がバリアフリーになるのはいつなのでしょうか。。。。。。