故郷
週末、実家の山口県萩市にA君と二人で帰省していました。久しぶりの実家、両親は思ったよりも元気で安心しました。3月8日は机の姉の50回忌です。お寺で短い法要をしてもらいました。産まれてすぐに死んでしまった女の赤ちゃん。名前も戸籍もありません。それでもお墓の中に祖父母と一緒にお骨になって入っているのです。年老いた両親が姉の法要をするのはこれがおそらく最後でしょう。久しぶりに3月に帰省したので、机はぜひ行きたいところがありました。萩はご存じのとおり、観光地です。史跡や旧跡が多く、維新の志士たちの出身地として有名です。またお茶をやっている人ならご存じの萩焼きの産地でもあります。机がこの故郷で一番好きなのは、海の景色です。やはり波の音や潮の香りは落ち着きますね。海に突き出た小さな半島に椿の群生地があります。以前は来る人もなく、静かな穴場だったのです。あまりにも寂しいところで穴場と言うよりも心霊スポット。(爆)人魚の肉を食べて800歳まで生きたと言われる八百比丘尼が、日本海側に椿の木を植えて旅したという伝説があります。そんなちょっぴり怖い伝説にぴったりの雰囲気だったのです。3月は椿が、綺麗なので行ってみようと父と行って来ました。何年かぶりに訪れた椿の群生地は、ちょうど「椿祭り」をやっていて大変な車の数でした。最近出来たお祭りらしく、TVで宣伝するので県外からも人が集まってきていました。椿の群生林も以前は、吸い込まれそうに不気味だったのに遊歩道も整備されて綺麗に剪定され、明るい散歩コースになっていました。なんだかちょっと期待はずれで残念でした。こんな感じの椿の林が続いています。今は遊歩道が整備されて明るくなりました。白髪のヒトは机の父。椿の花は頭のずっと上にあります。ちなみに「八百比丘尼」で検索したら、机が今、住んでいる街にも民話がありました。春日井に伝わる民話