テーマ:仮面ライダーカブト(343)
カテゴリ:クロ歴史!
うーん・・・。
今回を見てつくづく思ったのですが、もう登場人物のせーかくとか、ドラマの連続性、整合性といった要素はどっかへ追いやっておいて、とりあえず1シーン1シーンを閉じたエンターテイメントとして受け止める方が、見ている側にとって、破綻を来たさなくてよろしいようです。 そういう見方なら、風間とゴンの別れを描いた今回は、割りとキレイにまとまっていて泣けるヨイお話だったのではなかったでしょうか。 バトルの仕掛け合いは、ちょっと難解でしたが、ゴンの涙が落ちるまでの瞬間にクロックアップというのはちょっと泣かせる演出でした。 でも最後にゴン親子と風間が偶然、再会するシーンがありましたが、旧知であるはずの風間に対して、ゴン母がツレナイ態度で少し引っ掛かりました。 (もしかしてあの晩、酒の勢いでどうにかなって、気まずいのか。) 伝説の美少女 中村綾 ファンタスティック (5)宮沢麻衣子/中村綾/高橋由美子/吉野理亜/小出広美【FDV-5】=>15%... こうなると後は、私的には本筋であるSF考証の推理にやっきになるしかありません。 今回までに、劇中では3種のライダーの能力と資格者の素性が一通り描かれました。 そして、ライダーの資格者は、それぞれゼクターがそれぞれのポリシーで選ぶという設定も明らかになっています。 東映公式 資格者の項目 ちょっと暴走して、これらのことからマスクドライダーシステムとゼクトの目的についての現段階での私見を述べたいと思います。 【完全調和を疑ってみる】 まず、資格者が複数移り変わり、比較考察のできるザビーゼクターのポリシーを考えてみます。 最初の資格者は“完全調和”を唱える矢車想でした。 矢車が特殊部隊シャドウを一糸乱さずに統率し、部下から厚い信任を得ていたこと、そして打倒カブトに固執するあまり、スタンドプレーに走ったため資格を失ったことなどから、ザビーゼクターのポリシーは“協調”というのが一般的な見解のようで、私もそう思ってました。加賀美が一時期選ばれたのも、身を投げ打ってもシャドウを救いたいという真摯な気持ちが、“協調”の発露としてザビゼクに認められたということで説明できます。加賀美が資格を失った経緯も、矢車(主義)に心酔していた影山がその後を引き継いだことも、同様に理解できます。 (※ゴロちゃんは別に秘密がありそうなので抜いておきます) しかし、どうも最近の影の行動を見ていると、そんなキレイごとで選んでいるようには感じられなくなってきました。仲間との調和を何よりも大切にする献身的な人間が、仮にも同じゼクトのメンバーを囮に使ったり、上司に「(自分は)見捨てないでください」と懇願したりするものでしょうか。 ここで、矢車、加賀美、影の3人に共通する“協調”にかわるキーワードに “服従”という言葉を当てはめてみました。 皆、当然、特に加賀美は意識すらしていないと思われますが、例えば矢車が資格を失い、加賀美が資格を得たあのミッションの優先順位がカブトを倒すことよりワームの殲滅にあったと仮定すれば、一応の整合性はとれます。実は皆、組織への“服従”を強く意識していないと考えればザビーの資格者への条件は“盲従”といったほうが近いのかもしれません。 【単体では弱すぎるドレイク】 次にドレイクですが、何度かのバトルシーンを見て一様に感じることはひたすら“弱い”ということです。これは資格者である風間大介が格闘技に長けているのでもなく、非戦闘員であるという事情はもちろんあるのですが、仮にも同じシステムのライダーなのにブッ飛ばされすぎではないでしょうか。力の差が歴然としすぎているような印象を強く受けます。 しかし、今回の2度のバトルを見てみるに、他のライダーと連携すると非常に効果的なようです。 港では、突進するザビーの間合いを見計らってタイミングよく銃撃を浴びせ、無敵のカブトを海に叩き落としました。また、影にお仕置きした際も、(弾丸を蹴り返すという天道の超人的な運動神経も手伝ってのことでしょうが)同様にコンビネーションで威力を発揮しました。これらのことから、ドレイクは単体での戦果より、支援に徹することで力を発揮するタイプのライダー、モビルスーツに例えると、ガンキャノンとかバスターとかの系列にあたると推測します。 そこでこのような戦い方に求められる資質とは何でしょうか。 ちょっと苦しいですが「独立」という言葉を挙げてみます。 支援に徹する場合、連携のための意思疎通が大切なように思われますが、実は前線の状況を冷静に見計らい、場合によっては非常の決断をする能力が何よりも求められるのではないでしょうか。 そこには特別な感情を廃することが必要でしょう。 風間はゴンとの絡みの中では情に厚く描かれていますが、本来は人間関係のしがらみとは別の世界で、メークアップの腕一つで奔放に生きてきた人間でなかったでしょうか。現に記憶が戻ったのなら家に帰れとゴンに促し、自分はもっと有名になると公言しています。ドレゼクは、その何ものにも捕らわれない風のような「独立」の気性に資格者として白羽の矢を立てたのではないでしょうか。 だからゴンが去っても風間が有資格者であることに影響はないと考えます。 【ゼクトの目的とカブトの運命】 さて、私の偏見に満ちた解釈からすると、ザビゼクはどんな命令にも“盲従”する「突撃兵」を、ドレゼクは戦局に流されない“独立”意識の高い「支援兵」を求めているように思います。 そう、ゼクトは、来るべきワームとの最終決戦用の軍隊を構築しようとしているのではないのでしょうか。 マスクドライダーシステムは人類最強の軍隊をつくるための究極の選別システムで、これから現れるライダーたちも軍事組織の一端を担う何らかの資質に富んだ者が選ばれるのではないかと思われます。 そして軍組織に必要不可欠なもの、それは「将軍」です。 まさに「天の道を往き、すべてを司る」資質こそが求められます。 しかし、意に沿わない将は軍そのものの存在すら危うくします。 抹殺せんとする力が働くのは当然でしょう。 (な~んちゃって)
Last updated
2006/06/03 09:04:15 PM
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