カテゴリ:釣りのエッセイ
私が島に来て22年。
ジギングと云う釣りを本格的に始めたのもその頃からだ。 この釣りは、まだハッキリとした形が出来ていなかった訳で、 PEラインでのジギングが確立されるのは、その数年後である。 100mレンジでのジギング、200gのメタルジグ、それすら 異常な世界と言われたこともあった。 当時、PEラインを使うようになり120mレンジを、 自作の280gのメタルジグで探るようになり、 初めて30キロ超のカンパチを釣った。 当時は、奄美大島などでも遣られていたディープジギングであり、 私は決して先駆者ではないが、それでも八丈島での試行錯誤が、 当時のジギングを変える一端になったと自負している。 その後のジギング変遷も激しいものがある。 対象魚によって、多くのテクニックが開発され、 その指導的なアングラーによって、フック、メタルジグ、 タックル、ライン、ノット、其々が様々に進化して行ったろうか。 いつの間にか、このジギングではロートルになってしまった感もあり あまりの進化に、戸惑いを感じることもあった。 しかし、最近は、そう云った時流を否定するでもなく、 自分なりには消化しているだろうか。 私の中では、ディープジギングにはこだわりがある。 それは、重いメタルジグを使ったヘビーなジギングを誰よりもやってきた自負もあるからだ。 それは、特に八丈島という黒潮本流に近い島で、自分にだけが感じるのかも知れない。 例えば、数年前にサイパンで300m~500mのジギングをやってみた。 PE2号をマーフィックスのワイドスプールに800m巻いたタックル。 600gのメタルジグを使った。 ボトムをしっかり取ることが出来て、大型ではないが10キロサイズのカンパチや、ハマダイ、見たこともない深海魚などを釣った。 しかし、サイパンでの釣りを、そのままで八丈島に置き換え、 ディープジギングに挑んだところが、それはあまりにも違うことに気づいた。 まず、600gでは200mでさえ底立ちが取れず、 300m以深でのボトムコンタクトは希だ。 そして、PE2号ではラインのマーカーなどにイタズラする魚が多いのと、 そんなラインが傷ついたところに大型魚が食いついて来るので、 あまりにもラインブレークが多いということだ。 そんな苦難から、300m以深のジギングではPE4号、 メタルジグは600g~1200グラムが必要という結論になった。 ただ、この釣りをマニアックな釣りで終わらせたくない気持ちから、 様々なことを試してみるが、やはり一般的な見方では、尋常ではない釣りなのだろう。 そしてこの釣りは、簡単に体幹を鍛えることだけで出来る訳でもない。 私は、体育会系を自認し、若い頃からスポーツマンとして体を鍛えてきた。 アングラーとしては、誰よりもスポーツ学的観点からトレーニングを重ねてきたつもりだ。 そして、60代後半になり自己管理の甘さから多少のメタボになってはいるが、 それでも多少の体力の衰えを隠し、それは年の功として、 22年のキャリアも加えディープジギングに挑戦しているのだ。 こんなディープジギングを、私の、今後の命題として挑む場合、 やはり、メーカーさんの協力なしには出来ないだろう。 しかし、私がやりたい釣りだからといって、 売れもしない1キロのメタルジグを作ることは難しい。 PE4号を1000メートルを巻くリールは、もちろん簡単には作れない。 回収時は電動を、と言ってジギング用の電動リールなどは気の遠くなる話だろう。 この釣りの可能性は大きい。 元々は、北海道などのタラやメヌケ、関東のキンメやアコウダイ、 身近なところにも対象魚は多い。 そして、近年は沖縄や遠州灘でも取り組んでいるアングラーもいる。 もともと魚は多いのだから、八丈島のような潮流の早いフィールドでも 可能性は大きいはずだ。 まあ、あまり能書きになる話はこの辺にして、 いずれにしでも、ディープジギングはマニアの釣りとしてではなく、 もっともっと遣り込んで、一般的や取り組みやすい釣りにしたい。 何れも、300~400mで釣った魚。 八丈島は、このレンジでも小型魚ではない。あくまでも対象はこのサイズだ。 パパズインへのお問い合わせ。 04996-2-3888 メールはコチラ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.11.09 05:54:23
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