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テーマ:癌(3531)
カテゴリ:健康
母が膵臓癌、肝臓癌だと判明し、余命宣告されてから18日たった。
主治医が言うように2カ月というなら、あと1ヶ月ちょい・・・となる。 母は現在、父とお揃いの電動ベッドを並べて寝ている。 そうとう身体はだるいらしい。 夜中にみるとベッドに腰掛けている。 はっきりした余命は分かっていないにしても自分が癌だと言うことは知ってしまった。 日中は隣の部屋のリビングのソファーでゴロゴロしている。 だるいのだろう、時々大声をだしている。 夕方には子どもや夫が帰ってくるので、大きな猫をかぶる。 もう本性バレバレだから今さら良いのに・・・・ 日中は私に 「氷!」 とか 「薬!」 命令口調で言ってくる。 むむっ! そう思うこともあるが、具合が悪いのだから仕方ない。 肺ガンで患う父をみてため息をつく。 「私が先に逝ったら、どうなるんやろ・・・」 今までは父亡き後のバラ色の人生を夢見ていた母に変化があらわれた。 我が家にひとりでやってきて寝泊まりしていた頃、ほんとうに認知症がすすんでいた。 一週間後に母を退院させてつれてくると表情が全然かわっていた。 「婆は拾われてきたんか~。」 他人の家にやっかいになっていると思いこんでいた父。 ようやく私が子どもだとわかってくれた。 また忘れることもあるだろうけど。 とにかく母の存在は父にとっては大きかった。 私は1日二人についている。 母には何も期待してはいけない。 ふたりとも何とか自力でトイレにいくのでまだ助かっている。 3人でいるときは何となく良い感じなのだが、父がディサービスを利用している時は違う。 母の様子がおかしい。 やはり死が近いのかもしれないという不安があるようだ。 そして、今のだるさが本当にしんどいのだと思う。 私と二人でいるときは飾ることなどない。 「あ~、はやくお迎え、こないかな。」 そんなことも口にする。 「あのね・・・行いの良かった人はすぐにきてくれるかもしれないけど・・・ 婆ちゃんの場合はもうちょっと修行してきなさいって来てくれないと思うよ~。」 「こんな辺鄙なとこじゃ不便だよ!山にいた方がバスにも乗りやすかった・・・ 畑もないし・・・」 はいはい・・・ 今は畑にでる体力だってないだろうが・・・ 畑がないからこそ言えることかもしれない。 父と同様、母も実家に帰りたいのだ。 帰っても母は父の面倒をみるどころか自分のこともできない。 私が子ども達をおいて実家に行けば、かなり厳しい。 現実的にうちにつれてくるのが一番いいのだ。 私たち家族にとっては・・・ 父は毎日 「そろそろ帰ろうと思う・・・」 そう言う。 「そっかぁ・・・とりあえずご飯食べてからにしょっか・・・」 そして忘れて横になって寝てしまう。 連れていってあげたいような気もするが、できない。 父はもうそこから離れないであろう。 帰してあげたい。 生まれた家がいいのは当然だ。 よ~くわかる。 ふたりだけの生活はもう無理なのだ。 どちらが先に逝ってしまっても不思議ではない。 母は1日でも父より後に逝きたいと思っているようだ。 父をみているのがつらくなるという。。。 以前の母からすれば優しいこころになったような気がする。 自分が何もしなくて良いという安心感で前よりは父に優しく接している。 二人を一緒に連れてきてよかった・・・ ほんとにそう思う。 なんだかんだ、仲が良いように思う。 けんかばかりだったけど、結局最後も同じような時期なのだろう。 私はもう覚悟を決めて眺めている。 ふたりに痛みがきませんように。。。 もうそれしか思わない。 私の願いが叶いますように・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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