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オランダ ネーデルラントより

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2004年10月20日
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今日は所用で、日本の方をデルフトにご案内。
デルフトというと、陶器の「デルフト焼」がよく知られている。
画家Johanenes Vermeer (1632-1675)の生誕死地だ。
日本語では、フェルメールとよばれている。

「フェルメールってダレ?」
フェルメールは、ゴッホやレンブラントより、日本では知名度が低い。
が、「De melkmeid(牛乳をそそぐ女)」という絵をみれば、
ヨーロッパ美術を知らない人でも、一度はみたはずだ。
最近、「Meisje met de parel(真珠の首飾りの少女)」
という映画が公開され、日本でも、フェルメールの名を
よくきくようになっているかもしれない。

フェルメールは、筆者にとって「美の師匠」。
幸いなことに、相棒も大好きな画家でもある。
小さい頃、美術を志していたけれど、結局普通に進学した。
今は、趣味で絵を描いている「日曜画家」。
相棒と一緒に、絵画のレッスンを受けたり、
地域の絵画展に出品したりしている。
子供達が家を出たあと、
ジジ・ババ一緒に楽しく退職後の人生のためもある。

フェルメールに関しては、あまり記録が残っていないので、
彼に関しては、ソラでいえるほどアタマにきざみつけている。

「オランダ語を、勉強とは奇特な方ですね」
「『蘭学事始』ですね!それは、スゴイ!」
よく日本の方から、いわれる。

「オランダ語」は、言い方は悪いが、辺境の少数民族語。
(スミマセン!日本語もそうですよね)
オランダで、仕事や生活するのに、英語でほとんど事足りる。
なので、日本からくる方に
「英語より、オランダ語を勉強したほうがいいでしょうか?」
ときかれると、アイサツなどの基本的フレーズはオランダ語を
知っておいてソンはない。
でも、英語とオランダ語のどちらかときかれたら、
国際語である、英語、米語にどうしても軍パイがあがってしまう。

なのに、な~んでこんなにオランダ語を勉強しているのかというと、フェルメールのおかげ(せい?)かもしれない。
オランダにスンナリきたのも、
オランダ語を勉強することに意欲的
(最近、かなり疲れてきたけれど・・・)だったのも
彼のせいだろうな~!
子供のおかげ(せい?)でもあるけど・・・

歴史・考古学オタクでもあるので、かならず博物館や、
名所旧跡をまわる。
こういうときも、オランダ語をやっとくと、
「勉強したかいがあった・・・」
とナミダする。
悲しいまでに、自己満足の世界。

フェルメールや、オランダの歴史・考古学などコツコツと調べたいと思っている。
趣味の歴史かな?
年をとっても、辺境の地(?)にとばされても、
飽きることはないだろう。

フェルメールに関しては、別トピで紹介したい。

歴史オタクとして、オススメの場所は、Legermuseumである。
「軍歴史博物館」。
古代から現代までのオランダの軍の歴史、戦争の歴史の資料がある。17世紀の武器庫を、博物館にした。

子供が楽しく、学べるように配慮している。
軍隊という組織は、その当時の最高の技術を集結している。
そうでなくとも、比較的、現物が残りやすい。
特に、20世紀というのは、戦争の歴史である。
この博物館では、戦車や大砲、制服、ビデオの上映を
している。
第2次世界大戦時のことも、わかりやすく説明されている。

オランダで、世界大戦というと第2次世界大戦のことをさす。

オランダと日本は、400年ほど国交があったのに、
どこか、距離を感じるのは第2次世界大戦からだ。

「日本とオランダが戦争?」
聞いたことがないのもムリはない。
とても、悲しいことだけれど、歴史的事実である。

日本の歴史の教科書では、60年、70年代には
取り上げていなかった。
今の教科書はどうなんだろうか?

1942年1月に、日本軍はインドネシアを侵略。
当時インドネシアは、オランダの植民地で、オランダ軍は降伏。
そして、4万人もののオランダ人が、捕虜収容所に連行された。
長崎や北九州の炭鉱に、強制労働された人もいる。
捕虜となったオランダ人の待遇は、ひどいものであった。

「ネルと子供達にキスを。日本の捕虜収容所から」
(東京:みすず書房)
がオススメ。
読んだ後は、かなり落ち込んでしまった!

日本にとっても、大戦といえば第2次世界大戦だと思う。
とらえかたに関しては、いろいろ意見が分かれるところ。

ただ、日本でも外国にいっても、非常に役に立ったのが、
「第2次大戦勃発からの歴史」。

学校でも、縄文時代より、現代からさかのぼって、
歴史をやってほしいんだけどなぁ~。
縄文時代は大好きなんだけどね。
学校でてから、役に立つのは現代から大戦勃発くらいからの歴史。

イマドキの30代、40代で歴史オタクのオランダ人達とは、
結構、戦争の話やドキュメンタリーの話をしている。
オランダのテレビ局Nederland1とかNederland2は、かなり質の高い、大戦のドキュメンタリーをよく放送している。

60代、70代のオランダ人だと、「日本人」と聞いただけで、
収容所を思い出し、ゾッとする人も多い。

旧ハウスシェアメートのAさんのお母さんもそう。
「日本人!!」と聞いただけで、ブルブルと震えだし、
当時の悲惨な体験を、ポツリ、ポツリと話し始めた。

Legermuseumで、孫達を連れてひとつひとつ説明している
オランダ人のおじいさんがいた。

オランダと日本の、今日まで影を落としている戦争の話は別トピで。

子供にも、この博物館に連れて行こうと思う。





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最終更新日  2004年10月20日 07時43分22秒
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