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2024.01.10
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カテゴリ:山とスキーの道具
モリちゃんと一緒にホワイトワールド尾瀬岩鞍へ行って、1時間滑ってきました。

前日の降雪で、岩鞍スキー場はミルキーウェイ全線、山頂からベースまで滑れるようになり、女子国体沢コースやチャンピオンABコースもオープンし、12コースが滑走可能になったようです。
天気も雪質も良く、特にミルキーウェイ上部は爽快な滑り心地でした。





今シーズンは乗る板を1つか2つに決めて、ゲレンデではテレマークスキーの技術向上のため練習に集中する予定でしたが、シーズンオフに新たに道具を仕入れたり改造したりしたため、シーズン始めはまずそれらを試したくなります。
購入したブーツや加工したリンクスのプレートも試してみたいのですが、今回は自作したTTSアダプター3号機の試乗を行うことにしました。





3号機を乗せた板はK2のワークスティングス181センチです。
この自作TTSの利点は、OMG-TTSのように沢山穴を開けることなく、G3やボレーの4つ穴でTTSを構成できる点です。





昨シーズンの初めに、2号機(テックピンラインとレバー支点との距離30ミリ)をK2ワールドピステに乗せて、スノーパーク尾瀬戸倉で試乗した時は、自分が持っているテックピンを使ったNTNビンディング4台(ボレーTTS、リンクス、俎板TTS、TTSアダプター)の中で、一番自分好みな乗り味だったのですが、支点距離を30ミリまで近づけると、足上げ時にブーツの底にワイヤーが干渉してしまうことが判りました。

同じ支点距離で干渉を避けるには、ワイヤーの幅を広げるか、トゥーピースの位置を上げてブーツの底を高くする必要があると考え、シーズンオフに3号機を作成しました。
支点距離45ミリ近辺に設定しているモリちゃんのOMG-TTSでも干渉しているようなので、サイズのでかいブーツで支点距離を近づけるには工夫が必要です。トゥーピースとワイヤー固定プレートが別体のOMG-TTSでは支点距離を近づけようにも物理的に限界がありますが、自作アダプターならピンライン真下にもってくることも可能なので、ワイヤーの干渉を考えて、適切な支点距離を設ける必要があります。

ステンレス製のワイヤーの接点部分の幅を自分で曲げ直して広げるのは大変だし、広げると元の幅のベースプレートでは縦方向の変形に弱くなるので、3号機ではトゥーピースの位置を上げてみました。
トゥーピースの高さ上昇に伴い、ヒールピースはボレースイッチバック純正からロッテフェラーコブラのものに変更しました(高さ約35ミリ)。





3号機のトップシートからテックピン中心までの高さは約50ミリです。
なお、ボレーTTSは約43ミリ、古いディナフィットのトゥーピースを使った俎板TTSは約35ミリです。










ビンディングの高さを上げると、細板でバンク角を確保するにも有利です。ボレーTTSのようにビンディング自体に幅があるとセンター97ミリのシャム97でもビンディングが板からはみ出てしまい、それ以下の薄い細板ではビンディングが雪面に干渉してしまいそうですが、幅62ミリの板を切って作ったTTSアダプターなら、センター60ミリくらいの細板でも使えそうです。

しかし、ボレーTTSやOMG-TTSのようにワイヤー支点がスキーのトップシートと接するTTSビンディングの場合、トゥーピースの高さを上げると相対的に実質の支点距離は離れてしまうので、それに伴う足上げ抵抗増加を補うため、3号機では支点距離を更に15ミリまで近づけてみました。

しかし、結果的には3号機もワイヤーがブーツの底と干渉してしまいました。
家でビンディングにブーツを装着して、手で踵を上げて確認した時は干渉しなかったのですが、実際にスキー場で乗ってみると、手でブーツの踵を持ち上げた場合より蛇腹が曲がるためか干渉してしまいました。

支点距離を近づければ近づけるほど干渉しやすくなるのは当然なので、まずは足上げ抵抗のことは考えず、ビンディングの高さを上げて、昨年同様30ミリでの干渉具合を確認すれば良かったです。
今回はシーズンオフに購入したボレーのロングトラベルシリンダーも同時に試したかったので、その都合でも支点距離を縮める必要があり、15ミリで試してみましたが、失敗でした。

足上げ初期は他のNTNビンディング同様リニアに反応し、コントロール性が高いのですが、足上げ途中からワイヤーが干渉すると、そこを支点にバネ特性が変わってしまうように感じるので、なんとも嫌な感じです。
この嫌な感じでも、ゲレンデで1時間も乗れば慣れてしまうのですが、本来TTSは山で使いたい道具なので、滑走初めにこのような乗り味では山では使いたくありません。

また、支点距離の変更とシリンダーの変更を同時に行ったため、ロングトラベルシリンダーと普通の茶色シリンダーの違いも分かりませんでした。
バイクでもスキーでも、セッティングを変えて素人が試乗する場合は一つの項目だけ変更して確認するのが常識ですが、時間券でチマチマ滑っていると、つい一度に複数の変更を確認したくなってしまいました。

なお、今回使用したボレーのロングトラベルシリンダーは、ボレーTTSツアーやスイッチバック用の茶色より長く、ストローク量が大きいものです。





今回試乗した自作TTSアダプター3号機は、ピンラインからワイヤー支点までの距離は15ミリと近いですが、トゥーピースの高さを高くすると相対的に支点は後方へ移動するので、足上げ特性はボレーTTSツアーのニュートラルポジション(高さ約43ミリ、支点距離52ミリ)の乗り味に近いものでした。
高さ約36ミリ、支点距離約60ミリの俎板TTSをベクターグライドのオムニに取り付けて赤シリンダーで乗った時より足上げは重く感じました。

それから、下の写真のように、高さを出せば見た目ではワイヤーの逃げになり、干渉が避けられると思いましたが、実際に乗ってみると、蛇腹下部分のソールが干渉してしまいました。





次回は昨シーズンの試乗時と同様、支点距離30ミリの2号機で、トゥーピースの高さを50ミリに上げて、干渉の有無を確認する予定です。

そもそも、この自作アダプターはB&DのTTSアダプターのように、板の穴を開け直すことなくG3やボレーの4つ穴でTTSが使えることを目的に作ったものなので、その当初の目的は1号機で達成できたわけですが、この自作のTTSアダプターはワイヤーを固定するプレートとテックピンステーを一体にする都合上、どうしても高さが出てしまいます。

やはり、テックピンの高さが30ミリ以下のOGM-TTSのトゥーピースやディナフィットの最新トゥーピースを使い、テックピンラインとレバー支点との距離をギリギリまで近づけられる俎板TTSの方が、自分好みの乗り味に近づけるのではないかと、今回の試乗で判りました。

しかし、自作の利点は、手元にある古い道具を流用して遊ぶことも含まれています。
そう思えば、新たにトゥーピースを買うことなく、山スキー時代から15年以上使っているディナフィットのTLTトゥーピースや市販のワイヤーを流用して、俎板や古い板でTTSを構成すること自体が、自分の遊ぶ目的には合っているような気がして、敢えて理想の特性は実現しなくても良いかなと思わなくもありません。





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Last updated  2024.01.10 20:37:07



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