カテゴリ:山とスキーの道具
今シーズンに入ってから合計5時間ほどテレマークスキーに乗って、いくらか慣れてきたので、昨年12月に購入した新しいテレマークブーツ、スコットのVoodooをおろすことにしました。
インナーブーツを熱形成しない状態で、まずはどんな乗り心地か、ゲレンデと軽いツアーで確認してみました。 板は、先週ホワイトワールド尾瀬岩鞍で使ったRMUのウィスコとリンクスです。 Voodooを家で試し履きした感じだと、インナーブーツはスカルパTX に比べて柔らかく、シェルの形状はつま先部分がスカルパより広めで、ガルモント時代のエナジーとは蛇腹の位置も若干異なるようでした。 スカルパのように足首を斜めに締めるバックルがないので、熱形成しない状態だと踵が浮いてしまうのではないかと心配しましたが、家で試し履きした限りではホールド感は良さそうでした。蛇腹の位置もエナジーより後ろめで、自分の足サイズと足指関節の位置に合っているように感じました。 しかし、実際にゲレンデで滑ってみると、インナーブーツはエクスカーションのように柔らかく、バックルを締め気味にしても、足がインナーの中で動いてしまうようでした(その原因は別にもあることが家に帰ってインナーブーツを良く見てわかるのですが、その話はまたの機会にします)。 インナーブーツの柔らかさとは反対に、足首から脹脛にかけてのシェルは硬く、足裏でスキーを感じるというより、足首から上の脛辺りの固定でスキーをコントロールする感じになってしまいました。 また、蛇腹の位置と角度がスカルパと若干違うため、踵を上げて蛇腹を曲げて行った時の感覚に、スカルパとの違いを感じました。 そのため、膝を曲げていく方向も、昨日履いたスカルパTXと若干異なってくるようでした。それが、切り返しで板をフラットにもってきた時の感覚にも違いを生んでいるようでした。 特に、のんびりと大回りから中回りをした時に顕著に感じました。小回りだとリンクスのオートマチック性が生きてしまい、その違いを感じ難いようでした。 先週、TXでこの板に乗った時より、非常に乗りづらく感じました。また、どういうわけか、ブーツの違いで足上げも重く感じて、同じビンディングと板にも関わらず、最初はセンタリングに苦労しました。先週TXでこの板に乗った時は、乗り始めからベストフィッティングしていて、すごく良い感触だったにも関わらずです。 昨日、全く同じゲレンデとツアーで使ったボレーTTSより足上げが重く感じました。 それでも、第六ゲレンデを4本滑るうちに、ゲレンデ滑降はそこそこ慣れてきたので、小1時間のツアーに出かけることにしました。 上りはテックピンNTNのリンクスですから、昨日のボレーTTS同様、75ミリと比べてアドバンテージがあります。 登り始めのテックピンの装着に関しては、屈まなければ装着できないボレーTTSに比べてリンクスはステップインでハメてレバーを引くだけですから中高年にはありがたいです。 シールは3本の板(バーディクト、チャーター、ウィスコ)で共用している15年以上前のG3のアルピニストスキンですが、一昨年、コールテックスのグルーに張り替えたおかげで粘着力は良好でした。 山頂で、昨日モリちゃんが飲んでいて美味そうに見えたザバスミルク・チョコレート味タンパク質20g入りを飲んで、居合わせた3人で20分ほどおしゃべりしてから滑り始めました。 ツアーでリンクスを使うのは、昨年の平標山に続き2回目でしたが、休憩時にブーツでうろちょろして、ピン穴に氷が付着したせいで、テックピンの固定に少し手間取りました。また、ステップインの装着も、セカンドヒールの裏側に少し雪が付着したせいで、一発では決まりませんでした。 今回は、一緒に登ってきた自衛隊時代の同僚のボーダーと一緒に一番右寄りのルートを取るつもりでしたが、ほぼ同時に出発したスキーヤーがその方向に滑って行ったので、私は昨日同様、アバランチルートの更に左側の、緩やかな斜面を滑ることにしました。 しかし、そのあたりは昨日入った団体が滑りまくっていたので、既にボコボコになっていて、今回初めて履いたイマイチなフィッティングのブーツでは、昨日のように楽しめませんでした。 新しく買ったブーツの滑り心地にちょっとしょんぼりしながら、今回はホタカスカイウェイではなく、スラロームコースを滑って戻りました。 ゲレンデに入ると、新しいブーツにも少し慣れてきたのか、山のようなコントロール性の悪さを感じることなく、スラロームコースからロマンスコースの緩やかな斜面での滑りを楽しめました。 ブーツの硬さが有利に働くのか、もしくは、山頂で飲んだプロテインが効いていたのか、昨日より筋肉の疲労がありませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.02.09 16:22:39
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