ママのCity Hall日記

　私とバービーちゃんの出会いは、７歳くらいの時。

　年上の従妹がたくさんお人形を持っていました。当時はリカちゃんの全盛時代。お友達の誰もバービーちゃんを持っていなかったし、バービーちゃん知名度もなかったので、従妹のお人形がバービーちゃんだということも長い間気づかずにいました。
　従妹はバービーちゃんとその友達、何体ものお人形を持っていました。パイロットみたいな制服を着たボーイフレンドもいました。

　子供心に思ったことは、「ヘンな顔」のお人形だということ。リカちゃんはかわいい顔立ちなのに、バービーちゃんはガイジンの大人の女性の顔と体つきをしていました。

　おっぱいが大きくて、ウエストがキュッと細くて、ピアスをしていて...。服もハリウッドの女優のようなセクシーなものが多かったのです。
　従妹はバービーちゃんの衣装もたくさん持っていて、それは今のバービーちゃんやリカちゃんの着せ替え服のような安っぽいものではなく、素材にもデザインにも縫製にも凝ったものでした。ジャンプスーツのような服もありましたが、ストレッチ素材ではないのに、身体にピタピタにカッティングされていました。

　エッチなランジェリーもありました。イブニングドレスや毛皮のショートコートもありました。
　ラインストーンの飾りボタンや、毛皮の縁取りのついた上着、チュールレースのパニエで膨らませたスカートなど、ディテールも鮮明に覚えています。

　子供のおもちゃを越えた人形でした。おそらく当時のバービーちゃんは、人形遊びをする世代よりも年上、ファッションに興味を持ち始めたプレティーン、ローティーンのおもちゃだったのだと思います。

　従妹のお人形がバービーちゃんだと気づいたのは、ごく最近。同僚の子供時代の写真を見てからです。現代のバービーちゃんのほうが幾分子供っぽい顔をしていると思います。娘もバービーちゃんを持っていますが、娘の人形を見ても気づかずにいました。

　バービーちゃんが５０歳。

　私にお古のお人形をくれた従妹もそのくらいの年齢になっているはずです。

Barbie -- and creators -- feel her age at 50