東南アジア縦断一人旅 その12 中国
北京2日目。
僕が、天安門近くの街を、ブラブ~ラしてるときだった。
人ゴミの中、一人のお婆さんが、後ろから僕の手を握ってきた。何か言っていたが、解かるワケない。必死にしがみ付いて、泣きそうな目で僕を見ながらずっと何か言っている。
ホームレスだった。
僕は、おばーちゃん子。だけど、「ホームレスに金をあげてもキリが無いからやめとけ」と、教えられていたので「ノー」と言い続けた。そしたら僕の手に持っていたファンタオレンジを指差した。(まさか)と思い差し出すと、お婆さんは喜んで人ゴミに消えていった。
中国は、発展途上の土地が多いとは聞いていたが、飲みかけのジュースをもらって喜ぶお婆さんの姿には、ショックを受けた。
中国政府!何しとんねん!
この時僕は、〔飲みきらないジュースを買うお金分〕くらいは、あげる事にしよう。と決めた。
その夜、長城観光に行った韓国人達と、ゲテモノ屋台街へ繰り出した。
蛇はもちろん、幼虫、ザリガニ、クモ、バッタ。。。
何でも食った。もちろん全部マズかった。
そして次の日。ベトナムのビザ、上海への列車の切符をGETすべくバスに乗った。
列車の切符は、宿の近くの、何屋か検討もつかん店で簡単に買えた。
問題は、ベトナムのビザ。
ベトナム大使館の場所を、地図で調べてバスに乗った。
中国のバスは乗りこなすのが、なかなか難しい。まず、目的のバスを探すのが大変だ。人口の多い国だけあって、バス停も人でゴッタがえしている。
何とか、目的のバスを見つけたんだけど、ア然。。。
ドアは開きっぱなし、中はギュウギュウ詰め、案内電光掲示板ももちろんなし。バス停で止まると、切符係の人が(同乗してる)、理解不能の中国語で叫ぶ。
乗ってる間、ずっと不安。地図を広げて、人間カーナビをしながら目的地を目指す。(アジア旅行では当たり前か。)
僕は、常に、切符係の人の隣をキープして、地図を見せ、ココだココだと、何回も合図する。すると、目的のバス停で「オイ。ツイタゾ」みたいな事を言ってくれた。チップはナシ!
そんなこんなで大使館に着き、これまた、ワケの解からん申請書に、ウソ800を書いて申請した。
ビザが出来上がるまで、5日かかると言われ、「またこなあかんの!?」と突っ込んだ。
貧乏旅行は面倒クサイ。でもオモロイ。再確認。
この夜、僕は、日中韓友好に貢献する事になる。
その13へつづく。。。