履修不足よりも・・・
全国の公私立の高校で履修不足が問題になっています。このニュースで、日本の教育とはいかにずさんかを痛感しました。必修の世界史に加え、日本史と地理を選択する中で、選択科目の履修がきちんと行われてなかった、というのが問題のようですが、私はむしろ「日本史や地理を差し置いてなぜ世界史が必修なのか」という点に大きな疑問を感じえません。これまでの自分の人生を振り返ると、世界史よりも、日本史や地理の方が、触れる頻度が高いように思います。もちろんこれは主観的な意見ではありますが、世界史を必修とした理由が「国際化への対応」というのには、はなはだ呆れました。違うでしょう!!国際化に対応するなら、なおさら日本史を勉強すべきだと思います。私は一時期海外生活をしていたことがありますが、他国の歴史を知らないよりも、自国の歴史を知らない方がずっと恥ずかしいことです。社会では学歴偏重の傾向は減少しつつあるのに、学校教育の現場でこうした歪が残っているのは、社会の変化に対応しきれていない、ということでしょうか。もっとも学校側ばかりが悪いというわけでもなく、学歴偏重する時代遅れの親が存在する、ということが事の根本でしょうか・・・。学歴が重要という側面もありますが、偏重はいけませんね。