或る日の“ことのは”２

午後から曇る、って、気象予報士は言ってたのに・・・

とめどなく雨が降り続く日の事でした。

私は足許を気にしながら、ぬかるんだ地面の上を歩いていました。

靴の中はもうぐしょぐしょ。

昼ごはんも食べられない。

冷えが足許から全身に広がって、不快やらなんやらで、もう。

・・・あたし、一応女なんだよね、冷えは大敵なんだよね、ってばよ。

そんな時に見つけたんですよ、とある建物を。

んー、廃墟といったら叱られるか、鬱蒼とした木々に阻まれて、様子はよく見えなかったので。

人気の無い家屋、と言っておきましょう。　荒れた雰囲気はありませんでした。

元はカフェだったんでしょう、店主の独特のセンスが出ています。

人が居なくなった建物というのは、人を寄せ付けない、バリアのようなものを感じさせる。

それがまた、どうしようもない魅惑がある、と言いますか、抗いがたい好奇心を掻き立てられる。

・・・

しかし私が、今回釘付けになったのは、建物ではありませんでした。





お？猫だ。





猫も寒かったのでしょう、身を寄せ合ってカートの中で雨宿り。

可愛いですねえ・・・。

上の看板が、よく効いています（笑）。




少し、心が穏やかになって・・・

歩みを進めているうちに出会ったのが、果敢に寒さへ攻めているこの方。




マガモ、何をしているか判ります？

流れに逆らって潜ってます。

ナニかを食べているようにも思えますが、よく判りません。





ひょっとして、雨より流れる水のほうが温かい、なんてことは・・・ないですよね、やっぱり。

身体に当たる雨粒が、即、弾かれています。　超撥水仕様。　





ここはどこか、と申しますと。

京都の、有名な「哲学の道」です。

先日ちらと触れた、琵琶湖疏水の分線沿いにある歩道で、桜の頃の美しさで有名です。

哲学者西田幾多郎が散策、思索にふけったということで、「哲学の道」というのだとか。

付近には、有名なお寺や神社が沢山あります。






それにしても・・・

雨の散策には長靴必携だっ！！

んもー、絶対長靴買うッ！！