約半世紀にわたって東京と大分・熊本間を走ってきた
寝台特急「富士」・「はやぶさ」号、通称ブルートレインが、
ＪＲの春のダイヤ改正でこのたび廃止となりました。

さほど熱心な“鉄”でない私だけど、この話題には強く
惹かれました。
数日前から各ＴＶ局では、このラストランに向けて様々な
特集がありました。

昭和30年代～40年代、高度経済成長期の日本を走り
抜けたブルートレイン。
ある人は未来を思い描いて、またある人は今日を生きる
ために幾たびも乗った夜行列車。
都会への夢、郷里への思い・・・etc
様々な人々の思いを乗せて、東京と九州の間を往復して
きました。

そういえば私も、はるか昔にこのブルートレインに１度
だけ乗っていました。
それは高校の修学旅行で。
うろ覚えの記憶だけど、たしか車中１泊、熊本１泊、
長崎２泊、平戸１泊して帰りは博多から新幹線という
行程だったと思います。
夜の９時過ぎに名古屋駅に集合して新幹線で大阪へ、
そして大阪からブルートレインに乗りました。

初めて乗った寝台特急。
電車でどうやって寝るのかと未知の世界だったので、あら
ゆる設備が珍しかったです。
そして眠れるのかなと思ったら、ちゃんと寝てました
朝になって大分で下車。
それからバスで阿蘇から熊本へ抜けた、そんな旅でした。

私の感想はこの程度。
やはり真の鉄道ファンの方の熱い思いを聞かなければ。
いつも何かとお世話になる 侍大将まこべえさん が
４日間の日記にわたって車内の写真を紹介されてます。
お名前をクリックしてどうぞご覧くださいませ


しかし時代は流れ、諸々の理由から利用客が減少。
そして廃止へ。
現・農相の石破茂さんが実は熱心な鉄道ファンで、この
ブルートレインの廃止を惜しむ一人だとか。
遠距離の移動に寝台特急を利用して、一人の時間を
楽しむ、または見知らぬ誰かと語り合う、
そんな時間を大事にしてきたそうです。

ブルートレイン『富士』『はやぶさ』　（毎日新聞社）


ラストランとなった昨夜。
東京駅では約 2000人のファンがその勇姿を見送り、
名古屋駅でも約 1000人のファンが列車の到着を待ち、
そして見送りました。
大阪駅では列車は午前１時過ぎの到着なのに約 500人が
集まりました。

その様子を紹介した写真や映像を見ると、“鉄”でない
私でも、じーんと感動します
ブルートレインはこんなにも多くの人々から愛されていたの
だなあ、と。

これからも、時代が進んで消えてしまうものがあっても、
それを愛した人々の心には、いつまでも残りますように。



心に残った風景を、感動したことを、こうして自分の手で写真に残して
いけますように (*⌒ー⌒*)