万座温泉で湯巡り その2
万座温泉湯めぐりの続きです。「万座温泉日進館」さんに続いて、向かいに建つ「万座亭」さんを続けて訪問しました。「万座亭」さんは、ログハウス風の露天風呂がウリですが、浴室全体として「白鐵の湯」と名づけられています。源泉は「万座鉄湯2号」で、旧日進館の「鉄湯」とは異なる源泉のようです。内湯は半地下のヒバ作りで、今となっては日進館で味わえなくなった湯治場の雰囲気を残しています。露天風呂はログハウス風の丸太組みのものですが、それゆえに丸太組みの壁があり、屋根も半分ぐらい丸太が組まれています。なので、開放感自体は少ないのですが、開放された「窓」を通して朝日山が眺められます。もっとも、立ち上がってしまうと、万座亭の駐車場から日進館の玄関まで見えてしまうロケーションだったりします。露天風呂には浴槽の1/5ぐらいのところに丸太が渡してあり、ここに頭を乗せてお湯に浮かぶと極楽なのですが…残りの細長いエリアは何?ここにわざわざ浸かるわけでもなし、この部分が深い訳でなし…さて、翌日。万座高原ホテルの石庭風呂を楽しんだ後、「豊国館」さんに行きました。こちらは、湯治場の雰囲気が残っているというより、湯治場そのもので、宿泊区分には「自炊」「半自炊」なんてのもあったりします。お風呂は内湯と露天風呂。内湯は木造の風情ある浴室です。広大な露天風呂は1mもある深い浴槽ですが、一応「混浴」ということになっていますので、男湯の脱衣所とは別に廊下から直接入れる脱衣所もあったりします。もっとも、女湯の方にも同様な露天風呂がちゃんと用意されています。源泉は「苦湯」となっていますが、日進館の苦湯とは別の豊国館独自源泉のようです。源泉かけ流しをうたっていますが、万座の源泉は70~80℃もあるので、適度に加水しないと入れたもんじゃなかったりします。この豊国館の源泉は危険なレベルの硫化水素を含んでいるとのことで、一旦溜めてガス抜きをしているそうですので、その段階で多少温度が下がっているものと思います。とにかく濃いお風呂ですので、万座で立ち寄り湯をする場合は外せない温泉かと思います。この湯治場そのものの鄙びた温泉宿が、実は万座温泉バスターミナルから最も近かったりするのが面白いところ。露天風呂で立ち上がれば、バスターミナルが見えたりします。