本 「魔術はささやく」
月曜日に彼氏がアメリカに帰り、私が2週間ガイドした自分に対するご褒美として宮部みゆきさんの「魔術はささやく」を空港の本屋さんで買ってしまいました。私って考えてみればミステリーが好きなんでないの?って思わされるほど、面白かったです。幼い頃に父親が税金を横領、住んでいた町が小さいところだったため、同年代のお友達は出来ず、唯一の友達が「じいちゃん」母親が亡くなってしまったため、東京にいるおばさんにひきとられ、東京の暮らしには慣れたものの、高校では保護者の名前が自分の苗字と違うために不良たちから嫌がらせを受ける、どこにいっても理解のない人たちから、ドロボーの子はドロボーだと思われるという書いているだけで、涙が出てしまいそうな境遇におかれた高校生が前方不注意で若い女性をひいたと逮捕されたタクシードライバーのおじさんを助けることをきっかけに、闇に包まれたミステリーに巻き込まれていくというお話。イマドキの高校生ってこんな話し方するかな~っていう箇所がいくつかあるのだけど、この本は1989年に発表された作品だそうで、きっと私が高校生だった頃とは違うんだろうなぁと思わされました。ポケベルも携帯もインターネットも普及していない時代。でも、徐々にメディアが発する恐ろしきものが目に見えてきた時代なんだろうなぁ、とも思わされました。あまり詳しくはいえませんが。ネタばれになっちゃいますもん。最後に、ここはネタばれになっちゃうのですが、(↓ネタばれ、読んでない人は反転しないでください。↓)高校生の守君が、どんな方法であれ人殺しをしなくてよかったです。「人を殺してはいけません。」という基本的な感覚がずれつつあるここ最近、こういう感覚を持った人がいるんだ、と思うとほっとしました。あっというまに読めてしまう、展開が気になってしまうミステリーでした。オススメです!!追伸:最近、映画のオススメがまったくなくてすみません。日記を書いていない間にいろいろ観たのですが、感想を忘れつつあります。時間のあるとき、気が向いたときに、随時更新していこうと思います。さらに追伸&読みたい本リスト:高校生のとき、オススメの本みたいなのをクラスで書かされて宮部みゆきさんの「龍は眠る」か「魔術はささやく」をオススメしている子がいました。実はそれが記憶の片隅にあったので、買ってみたのでした。どうして、急にそんなことを思い出したのか、とても不思議です。「龍は眠る」と「魔術はささやく」はちょっと感じが似ているそうなので、次は「理由」を読んでみようかしら~と思っています。そういえば、これも読みたかったのでした。日本に戻ってくる前に、買っておけばよかった!!原書にしようか、日本語版にしようかちょと迷っています。