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テーマ:読書(8287)
カテゴリ:本
ずいぶん前からじっくり読んでいた本をやっと読破した。
大島真寿美さんの「ピエタ」です。 たしか、数年前に本屋大賞候補であったと思います。 時代は18世紀のヴェネツィア。 そこにピエタ慈善院という名の修道院があり、そこの付属音楽院では、合唱合奏の娘たちという音楽隊があった。ここでは音楽教育を行っており、周りの子女たちも通っていたが、主なメンバーは、今でいうところの赤ちゃんポスト的な、様々な事情で親に捨てられた赤ん坊の後の姿だった。 ここで自らのオリジナル楽譜で、ヴァイオリン等を教えていたのがヴィヴァルディだった。 ヴィヴァルディといえば、バロック時代の巨匠であり、皇室の方々のお出ましの時のBGM「四季」の作曲者であるという以外は、実はあまりよく知らなかった。 こんなルックスだったのですね。 ストーリーはヴィヴァルディの訃報がピエタ慈善院に届けられた時から始まる。 もちろん捨てられた女性たちの中には音楽の才能に恵まれた者もいるが、そうでない者もいる。 後者は慈善院の寄付を募ったり等の事務方を請け負ったりしている。 ちょうど華やかだったヴェネツィアの経済に陰りが差し始めたころで、経営も怪しくなってきている。 そんな中でヴィヴァルディ先生の幻の楽譜を巡って物語は様々な展開をしていく。 物語の中心は、すでに故人となったヴィヴァルディなのですね。 天才肌の芸術家で、敵も多かったが、才能あふれる魅力的な人物であったことが様々なゆかりの人物によってつまびらかにされていきます。 そして、合唱合奏の娘たちは、にっちもさっちもいかない境遇から新しい一歩を踏み出していくというような内容でした。 この小説の中で、ヴィバルディの「調和の霊感」という作品がフューチャーされていました。 すっかり忘れていたのですが、CDラックにありましたので、BGMに使ってしまいました。 バロック音楽というと、私にとっては秋のイメージですが、青葉のころもいいもんだなあという新たな発見をいたしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.05.08 22:49:19
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