ピアノ♪カフェへようこそ
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もうだいぶ前になってしまったが、「美の壺」というBS番組のお正月特集で、何かとっても個性的な人が紹介されていた。 井上涼さんという映像作家の人で、何とEテレで「びじゅチューン」という番組を持っているそうだ。 この番組は世界の「びじゅつ」を歌とアニメで紹介するという番組なのだが、切り口というか発想がやたら独特なのだ。 番組のホームページでも紹介されているが、今までの作品はyoutubeでも視聴可能ですので、暇なときは片っ端から見ていた。 例えば、私が1番好きなのは「アイネクライネ唐獅子ムジーク」という作品で、題材にされるのは、安土桃山時代の傑作であり、宮内庁三の丸尚蔵館にある「唐獅子図屏風」なのだ。 で、井上氏の発想で、この唐獅子の髪?が音楽室に飾られているクラシックの作曲家の肖像画のアタマに似ているということから、モーツアルトの「アイネクライネナハトムジーク」とのコラボになるそうなのだ。 多分、モーツアルトとベートーヴェンがモデルになっているような気がします。 安土桃山時代ということで、豊臣秀吉公も脇役として登場します。 動画:アイネクライネ唐獅子ムジーク もうDVDも出ているそうで、「子供たちも大好きです」なんてコメントも載っているが、まっさらな子供たちの感性にはいかがなものかとも思う。 とりあえず、実物を「あー、あれね」くらいの知識を身につけた大人たちだからこそ楽しめるという側面があるのではないの? なにしろ、ムンクの「叫び」がラーメン屋さんのおじさんになったり、岸田劉生の麗子像がホラーになったりだのの個性的過ぎる解釈は、やはりパロディを楽しめる年代になっている人限定のほうが良いような気がします。 とりあえずこの感性、私は好きです。
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