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ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

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Mar 20, 2008
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 今、オハイオ州クリーブランド市を訪ねております。さぶいです。小雪が舞ってます。

 クリーブランドといえば有名なオケがある町。で、催しものを確認してみると、ちょうど公演がありましたっ。しかも五嶋みどり氏がチャイコンを弾かれる。
 「いやぁー、オレって日頃の行ないがよっぽどいいんだなー」と悦に入りつつ、いそいそと聴きに行ってまいりました。四公演あるうちの今日が初日。

*****

 一曲めは、プエルトリコ出身の現役作曲家ロベルト・シエラ Roberto Sierra の「ファンダンゴ Fandangos」。スペイン風舞踏曲。最初から最後までノリノリ。実にわかりやすい曲/演奏で、つかみはオーケー。
 ちなみに指揮者(今日は客演)もラテン系、ジャンカルロ・ゲレロ Giancarlo Guerrero。コスタリカ出身。バランス感覚が秀逸。

 二曲め、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲
 さすがは五嶋さん、壮大さと華麗さと緻密さを織り交ぜながら、しかし焦らずに大きく音楽を進めます。
 ガムシャラに弾いてる感がないのに、ぐっと圧倒されます。 無礼を承知で例えると、今宵の彼女のキャラは、1楽章は「大人のオンナ」風、2楽章は「♪人生いろいろ、男もいろいろ」風、3楽章は「おてんば娘」風。
 艶のある演奏で、いやみのない範囲内でコブシも回しまくり。「五嶋節」が炸裂してました。(←ごとうブシと読みます。ごとうセツさんぢゃなく) 
 終了後は割れんばかりの拍手。なかなか鳴り止みませんでした。
 最上階の客までびっしり総立ち。今日の会場は、あらゆる年齢層のあらゆる人種の観客で埋め尽くされてましたが、万人を納得させる演奏でした。

 世界の Midori。同じ日本人として誇らしく思いました。←勝手に身内のつもり。
 
 stage.JPG

 休憩後はムソルグスキー「展覧会の絵」(ラヴェル編)。このド派手な曲をすっきりとまとめ上げてました。
 「古城」はサックス独奏が渋い曲ですが、最後にサックスが独りで伸ばすところ、僕が今までに聴いた「展覧会」のなかで一番長いフェルマータでした。聴いてて窒息しそうになりました。

*****

 それにしてもこのオケ、ほんとに瑕(キズ)がない。凹凸がなく、あんまりクセがないのは意外。

 オケ同様、ホールも気に入りました。ジョージ・セル氏の霊に温かく見守られているような、古風で欧州的な華があります。
 舞台の奏者の音をもれなく拾うだけでなく、客席の雑音までも丁寧に響かせてくれるホールです……。

 stage2.JPG アールデコ調(?)の譜面台

 severance hall.JPG セベランスホール Severance Hall





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最終更新日  Mar 23, 2008 11:53:17 AM
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